上司と部下と同期と 【２】

資料70 ページ22

「お待たせしましたっ！どーぞー」


「あ、、ありがとう！」




なんだか、知念くんの明るいテンションの声を聞いていると、
こっちも明るくしていなきゃいけない気がしてくる。




「んー！美味しいですね！」


「え？あ、うんうん！！ほんとー、ね！」


「…………センパイ、そんなに山田さんの事好きですか？」


「え、？」




私が、山田くんを、、好き？そう、なの？



「ふぅ……センパイって鈍感なんですか？それとも、ただのアホですか？」


「あ、あほ？？」




え。今アホって言われた？？





「僕の好きな人、知りたいですか？」


「ち、念くんの好きな人…？」


「Aセンパイですよ？」


「わ、たし？」






な、にそれ。








「今、嘘でしょ？何それ？って思いましたよね」


「な、で分かるの？？」


「さ、僕は、山田さんみたいに優しくないし、態度も良くないので、今すぐに返事をください」



ちょ、ちょっと待ってよ。



「そんな、急にはっ「5、4、3、」




え、カウント…？




「待っ、待ってって！「にー、いー」


「っ、！ご、ごめんなさい！！」




あ、、どうしよう。





「何が、引っかかって”はい”って言えませんでしたか？」


引っかかるって言ったって…



「僕、センパイには優しかったつもりですよ…？」


「…………ちょっと、ごめん」






私は、迷わず席を立っていた。







「ほんと、大好きでしたよ。」


後ろで知念くんが何か言っているのが聞こえた。

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