上司と部下と同期と 【２】

資料59 ページ11

この資料には、この文書と、グラフを拡大して貼り付けて、



「A……」



それで、こっちの画像を消して、



「おい、Aっ」

「あっ、」


全然気付かなかった。

あまりにも、無心すぎて……

それに、今1番話したくない人だった。


「あの、さ？もう、あれ気にしなくていいからさ。」

そう、山田くん


「あれ、って…」

「告白、、」

「あ、うん…」

「困らせてごめん。」


それだけ、言い残して去っていってしまった。


これ、でよかったよね。

うん。これでよかった。はず

今までどおりにしてればいいんだ。




でも、気にすんなって言われても気まづいままだし……


結局何をどうしたら正しいんだろう。





「はあ、」

「大丈夫か？病み上がりだし無理すんなよ？」

私の肩にポンと手を置いて、そう言ってくれるのは

「有岡先輩、ありがとうございます」

「いーえー。あ、この資料これでいいよ！このまま印刷して！3部印刷してもらえると助かるな。」

「はい、わかりました！」


そーだ、今は仕事に集中集中！








機械に指定の部数、コピー機を選択する。

ヴーン

と低い音をたてて、端にあるコピー機が動き出した。



その音は、なぜか私の心に重く響いた。

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