上司と部下と同期と 【２】

資料49 ページ1

Asaid









独り身の私の悲しく虚しい1日も、残り数時間で終わろうとしている。




お昼の、簡単海老グラタン美味しかったなあ。




そんなことを考えながら、冷蔵庫の中を覗く。







一人暮らしの冷蔵庫なんてろくなものが入っていない。




それに、今日のお昼にお金をかけすぎた。






卵かけご飯とかでいいかな……なんて学生か！ってくらい単純なことしか考えられない。









ﾋﾟﾘﾘﾘﾘﾘ＿ﾋﾟﾘﾘﾘﾘﾘ＿



私の携帯が、誰かからの電話が来たことを知らせる。









どうしよう。。山田くんだったら、なんて言っていいのかわかんない





「え、」


画面には、予想とは反面、有岡先輩の文字が表示されていた。





「も、もしもし。」


『あ、A？体調大丈夫か？』




その優しい声に、思わず心が和む




「はい。もう大丈夫です！明日は出勤できます！」


一日中冷やしていた目も、腫れはだいぶ引いていた。




『そうか、よかったな！あ、明日の夜は暇か？』


そう言われ、手帳を素早く確認する





「あ、はい！空いてます！」


『お！じゃあ、昨日行けなかった飯！行こうぜ！』




あっ！そうだ。私、帰っちゃったんだ。





「そのことは、本当にすみませんでした！」


『大丈夫大丈夫！じゃ、明日こそな？』


「はい！じゃあ、また」


『おう！体冷すなよ！』




そうして、電話は切られた。








画面に、不在着信が、何件か来ていた

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