恋と秘密が知っている-*探偵チームKZ事件ノート*-

secret8 ページ9

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「おはようございます、陽凪お嬢様。」


「…おはよ。」



穏方家はまぁまぁお金を持っている。


寝起きが悪い私の為に、と、執事が用意された。

本当は親が私の近くにいないから、だけど。


親はずっと海外にいる。

暇っちゃ暇。でも楽っちゃ楽。


このくらいの年代の人って、
3分の2、親いらないって言ってるけどね。



「そういえば…」



執事が、1つの封筒を差し出した。



「黒木様と申される方が、お嬢様へと。」



白い封筒。


貴和の筆跡で、私の名前が記されていた。



「…お嬢様？」


「…サンクス。」



いささか乱暴にそれを受け取る。


執事は出ていって、私はハサミで封を切った。



「っ…！何なの！？」





『陽凪様



話があるので、
学校は御欠席ください。

連絡は入れております。


AM9:00、貴女をお迎えに上がります。



貴和』



壁を睨み付けると、時計の針は8:30を差していた。



「あいつ…っ！」



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