恋と秘密が知っている-*探偵チームKZ事件ノート*-

secret21 ページ22

・



次の日。



「父上。」


「来たか、陽凪。」



私は、お見合いをする店の前に立っていた。



白いトップスに、深い紺の膝丈フレアスカート。

一応、イヤリングとネックレスも。



「父上。私はお見合いなどいたしません。」


「何？」


「婚約などもっての他。

私は、私のために結婚します。」


「お前…それが許されるとでも思うのか！」



父親の怒号に内心震えながら、

私は、ジッとその目を見つめる。



「ええ、思います。

私には、運命の相手がいる。

それは、名も知らぬ誰かではないのです。」


「許さん！お前とは親子でも何でもない！」


「その方が私にとっては幸せです。

今までどうもありがとうございました。」



作戦通り。


縁を切れば、婚約だってしなくていい。

それは、貴和の考えだった。



「陽凪、こっち！」



店から逆方向の駅の方へ走っていた私に、
声がかかる。



「貴和…！」


「乗って。…飛ばしてください。」



駅のロータリーに止まっていたリムジン。


開いていたドアに、貴和の姿が見える。



「っ、ありがとう…。」


「よく頑張ったね。」



ものすごい速さで過ぎていく景色。


さっきの緊張から解放されて、
思わず貴和の方へ倒れてしまう。



「あ…ごめん。」


「いいよ。おいで？」



彼は、私を膝の上に誘導し、
ポンポンと頭を撫でた。



「次…俺も行くから。」


「え？」



次の目的地は…私立安芸津中学校…。



・

secret22→←secret20

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す