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secret13 ページ14





「貴和…っ。」


「好きだよ、陽凪…。」


「っ、ごめんなさい…。」



好きよ。

好きなのよ。だけど、貴方とは付き合えない。



「嫌い…か。」


「…」


「じゃあ。」



耳元に、貴和の唇が近付く。



「好きにならせてみせるから。」


「…っ、ご勝手にどうぞ。」



ねぇ、幼馴染さん?
分からない…?

違う。…ただのワガママ。



「…にしても、綺麗な景色ね。」


「俺のお気に入りなんだ。」


「それはどうもありがとう。」



素直に礼を言うと、貴和がフワリと笑った。



「今日は素直なんだね。」


「気分よ。」


「学校をサボったお嬢様だから?」


「うるさい。」



そういえば、明日からどうなるんだろう…と、
1人溜め息をついた。



「陽凪、上辺だけの“友達”はやめた方がいい。」


「それでも…、知り合いのいない学校に入れられて仲良くさせてもらってるから…。」


「転校する?」


「は?」


「良ければ、」



俺と一緒に、永遠にサボる?



「…バッカじゃないの。」



思いっきり頬をつねってやった。



「痛いって。」



なぜか手首を掴まれる。
熱を持っていくそこ。



「離せ。」


「ああ、ごめん。」



あれ、案外さっぱり離された。


離された手首が、一瞬にして冷めきった。



「じゃ、用も済んだし帰ろうか。」


「まさか、私に告って振られるためだけに
ここに来たの?」


「だけ、とは言われたかないね。」



貴和は、
元来た道を進みながら、フとこちらを向いた。


吹いてきた風が、漆黒の貴和の髪を揺らしてく。



「陽凪の弱いところが見れて満足だ。」



ああ、嘘くさいなと思った。


貴和のクセを、私はよく知っている。

…好きだから…幼馴染だから。



広がっていく距離が、私の胸を貫いた。



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エイミー(プロフ) - ☆萌桜☆さん» はい!ありがとうございます!!頑張ります(^-^)ゝ゛ (2016年8月9日 12時) (レス) id: 18c0d67c28 (このIDを非表示/違反報告)
☆萌桜☆(プロフ) - これからの展開が楽しみです!頑張って下さい! (2016年8月9日 7時) (レス) id: 6a63fb8c08 (このIDを非表示/違反報告)
エイミー(プロフ) - すみすみさん» はい!続編です!!!そんなに言ってもらえると嬉しいです!やる気アップです笑。今から更新頑張りますね!! (2016年7月30日 21時) (レス) id: 18c0d67c28 (このIDを非表示/違反報告)
すみすみ - やったー!続編だー!おめでとうございます!このシリーズ本当に好きなんですよ!続きが気になります! (2016年7月30日 12時) (レス) id: c208e50870 (このIDを非表示/違反報告)
エイミー(プロフ) - 宇海さん» ありがとうございます!無茶苦茶頑張りますのでお願いします!! (2016年7月30日 11時) (レス) id: 18c0d67c28 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エイミー | 作成日時:2016年7月27日 9時

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