恋と歴史が知っている-*探偵チームKZ事件ノート*-

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「瑠梨、おはよ。」


「悠波…！治ったんだね！！」


「ん。ありがとね。」



事件から2週間後、私は退院した。


今日、あいつらと話し合う。



遅かれ早かれ言うつもりだから、

さっさと言っておきたくて。



「おい、冨里川。」


「…！…何かしら。」


「放課後、体育館裏な。

何人でも連れてきな。」


「ふふ、仕返しってとこ？生意気ね。

良いわ、受けてあげる。」



冨里川は、ニヤリと口角を上げた。
もう、こいつは猫を被ってはいない。



1年前のあの日…
クラスメートと一緒にいたのは、
一学年上の音丘と、その仲間。



でも、こっち…冨里川の方が、立場的には上。



1年前の私は、単純だった。



でも、もう。
騙されはしないよ。








空は、どんよりと曇っていた。



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