恋と歴史が知っている-*探偵チームKZ事件ノート*-

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始めから、鬱陶しかった。



『おはよぉー』


『あ！おはよー！』



聞いていてうんざりするような会話に。



前にも言ったと思うけれど、
ほとんど女子だけの空間で過ごしてきた私は、

人一倍おかしい人だったに違いない。


男嫌いだよ？だけど、それ以上に女が嫌い。


これ、誰にも言ってないんだけど。



友達でしょ？


友達って、

仲間外れにされないように気を遣う関係？



違うでしょ。



おかしいのは、あいつらなんだけど…


私の考え方をするのは極々少数。



だから、今まで距離を置いてきた。



ベタベタするのは嫌い。

されるのはもっと嫌。



まあ、そんな感覚が、
あのグループの敵になる原因だったんだけどね。


中学に入学した日、
私がクラス発表の紙を見ていたときだった。



「え、あの子が学年首位の？」


「対して可愛くないねー」


「名前、何だっけ」


「確か『谷山悠波』だったと思うよー」



何なんだこいつら。



「なぁ、」



話し掛けようとした、その瞬間だった。



「あーうっとーしー。
そーゆーのほんとに嫌い。


十分可愛いと思いますけど？
少なくともあなたたちよりは！」



私の隣で、同じように紙を見ていた子が、
いきなり話し出したんだ。


結構驚いてその子をマジマジと見ると、
彼女は、美人だった。


それも、かなりの。



「 可愛い と 頭良い は等式じゃないの！

それに、もっと堂々と出来ないわけ？」



そして、かなりの毒舌。







これが、後々ものすごく仲良くなる、


唯一無二の友達、弦羽瑠梨との出会い。



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