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今すぐ会いたい ページ13

A side



目を開けたら夢だと安心したような、本当に夢なのかと不安が大きくなるような…
見慣れない いつもと違う天井に やっぱり不安が勝ってしまったようで涙がつい出てしまった





「なんなの、もう」


一言呟いて思い出す



夢の中では学生だった。
見慣れない人も居たし本当に学生時代仲良かった友達も居たけど、その中にマサイも居て



でも連絡先も知らない
勿論付き合ってもいなくて、片想い中って感じだったな私。(笑)



女友達とやっとの思いで、ドキドキ緊張しながら声掛けて連絡先教えてって言おうとしたら、隣には違う女の子が居て“ごめん。コイツと付き合ってて。不安にさせるような事したくねぇから”って真っ直ぐ目を見て言われた。






いや。夢だけど ハッキリ思い出せるし 夢だと理解してるつもりなのに物凄く辛い


私以外の女の子の隣に居るマサイを見ることの辛さもだけど…あんな目でマサイに見られたことないよ。



なんの感情も持たない相手“他人”を見る目だった









なんとか堪えようと二人で撮った写真とか動画、こっそり隠し撮りしてた寝顔とかデート企画での運転してる姿。


付き合うことになった日の浴衣での二人。



どれを見ても間違いなくマサイは私のことを、とても優しい目で見てくれていて夢だと分からせてくれたけど


…いかん。余計に会いたくなってしまった。









「ダメだ。作戦失敗。今日の仕事終えたら速攻帰ろ。」


昨日から仕事で泊まっててまた2日後こっちで仕事あるから今日も泊まろうと思っていたけど
マサイに会いたくなってしまった。

充電切れとは、正にこの事





帰ると連絡入れると迎えに行くとか、何かあったんかとか心配かけるかなと思って連絡は入れずに帰ることにした。








この時ちゃんと連絡していれば
あそこまで不安が大きくなって爆発するなんて事は無かったのかな。









*

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作者名:とまと | 作成日時:2020年9月11日 15時

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