【アルスマグナ】恋はみたらしだんご【泉奏】 (ページ10)

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９話ページ10

ダンス部に向かう、といって一緒に歩いてるわけだけども…すっごく気まずい！

なにか喋ったほうがいいのかな、やっぱり嫌われてるのかなとか悶々と考えていると、、

神「そーいやさ、俺のこと。呼び捨てでいいよ。」

貴「へ…っ？名前で、ですか…？」

神「なによ。別にいいじゃんか。それとも嫌な理由ある？」

貴「いやっ、いやいやないけど…」

ちょっと意外…かも

ひょっとして、距離を縮めようとしてくれてる…？

マネージャーになるんだし、仲良くしないとだめだもんねっ

でもー…っ！！

なんか緊張しちゃうよー！！

貴「ア、アキラ…？」

まだぎこちないけど、呼んでみた

神「おう！じゃーA、そろそろ急いでいくか！！
　一応もう部活始まってるだろうし！」

そうアキラさん…じゃなくて！

アキラは言うとわたしの手を握り、めちゃくちゃ早く走った

運動会の徒競走か！？っていうくらい

ガチで。

だから…手を繋いでるのも全然気にならなかった

貴「わああっ、アキラ…っ、早いよっ！？」

神「あったりめーだろー！ほらっ、もう着いた！
　
　 …そういえば、朝は悪かったな
　
　
　ようこそ、アルスマグナへ。」

さっきの走りくらい早口で謝られたあとに、ようこそ、と言われ大きな厳重な部室のドアが開けられた

するとそこにはわたしの見たことない世界が広がっていて

アップテンポな音楽、楽しそうな笑い声、そして目を離さずにはいわれない圧巻のダンス

わたしは魅了されていた

アキラは、俺も！と一緒に加わって踊っていて、グッと心が掴まれたように、くぎづけになった

もっと見ていたい…！！

これから、わたしもこのアルスマグナと一緒に時間を過ごしていくんだと思うと自然と涙がこぼれてきた。

泉「っ、遅れましたっ！すみませ…………Aさん…？」

泉さんの声につられて、音楽が止まり、部員さんたち、あと先生がこちらに向かってきた

わたしは相変わらず涙が止まらなくて、しゃがみこんでしまった

九「Aちゃん？…大丈夫？気分悪い？」

優しい先生は、心配そうな顔でみてくれたけどそうじゃなくて…

貴「わ゛た゛し゛、感動し゛ちゃ゛い゛ま゛し゛た゛ぁぁぁ」

もう涙で顔はぐっしょぐしょだし、鼻水垂れちゃってるけど気にしてる場合じゃない…！

感動しちゃってもうなにも考えられないっ