きみのとなり (ページ49)

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49話ページ49

み、耳…！ち、近い…！

斎藤「これならまだマシじゃない？」

『うっうん…』

ま、マシだけどこれじゃ違う意味でヤバい！

斎藤「雨、止みそうにないね〜」

『う、うん…』

斎藤「雷も…」

ドカーン！！

斎藤「うわ、すぐそこに落ちた…
あれ？A？」

『さ、斎藤くん…どうしよ…腰が抜けちゃった…』

た、立てない…

斎藤「え！？腰抜けたの！？」

は、恥ずかしい…

斎藤「立てそうに…ないか。大丈夫？」

『だ、大丈夫…』

じゃないけど…

ゴロゴロ

『も…いやぁ…』

な、涙が…

斎藤「……」

彼の腕が私の体を優しく包み込んだ。
暖かくて、でも力強くて。すごく安心できた。

『さ、斎藤くん…』

斎藤「こ、これなら大丈夫…？」

『う、うん…』

なんでだろ…すごく安心する。

私は思わず抱きしめ返した。

斎藤(やばいやばいやばい！！)

『あの…ゴメンね。私のせいで…』

斎藤「い、いや、俺もこれぐらいしかできないから…」

『ううん。すっごく安心する…こうしとけば…』

ゴロゴロ

『や、やっぱ無理ぃ…』

怖いものは怖いの！！

斎藤「大丈夫。大丈夫だから。」

『〜！！』

斎藤『大丈夫。大丈夫。』