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六頁 ページ8

Shima__


〈『なっ…何を、している…?!善悪の見分けもつかないのか!』

あはは、はは

『皇太子様?!…し、しかしこの小娘は皇太子様を誘拐しようとし、男の方は小娘を庇って』
『何故誘拐しようとしたと判断した…?!この御方はお主らとはぐれて途方に暮れていた私に声をかけてくれたのだぞ?!助けようと、してくれたのだぞ?!
それなのにも関わらず、い、命を…人の命を、なんだと思っている…!!』

あは、ははははは

『…本当に、申し訳ない…ちゃんとこやつらを見ていれば、私がちゃんとしていればこんなことには…』

何に謝ってるんだろ??わかんない、わかんないなぁ
別に怒ってないよぉ?ただね、呆れてるだけなんだ

『今更攻撃をやめて、謝って。なんの意味があるのかなぁ??ないよねぇ??だってさ、もうこの世界にはお兄ちゃんが、いない…んだよ??』

バツが悪そうに目を逸らす皇太子様。否、偽善者

『許されるとでも思った??そうだよねぇ、今までなんでも自分の思い通りだったもんね??みんな自分の命が大事だからさ。あんたの言うことはなんでも聞くもんね。

でもさぁ、残念だけど私、怖くないんだよね。』

お兄ちゃんに近付く

『逆らったらころされちゃうみたいだけどさぁ…別に良くない?』

お兄ちゃんを抱きしめる。私にしてくれたように、強く強く。

あぁ、冷たい、なぁ

『だってもう、お兄ちゃんがいないんだから』

お兄ちゃんが握りしめている二丁銃の片方を持つ。
もう片方はお兄ちゃんに握らせたまま。

『な…何をするつもりだ』
『何って…終わらすだけだけど?』

銃口を頭に当てる

『あはは、偉大な王国様のお望み通りに……しんでやる』

打つ。

視界が歪む。

あぁ、長かったな。短かったな。
苦しかったな。辛かったな。

幸せだったな。

お兄ちゃん、もしまた生まれ変われるなら、私はお兄ちゃんの妹でいたいよ。ねぇお兄ちゃん。

遊んでくれてありがとう。気遣ってくれてありがとう。一緒にいてくれてありがとう。

愛してるって言ってくれて、ありがとう。

またね、お兄ちゃん。大好き。

愛してるよ、お兄ty……n…_…。〉


…なんで。後追いとか、ほんと笑えないよ
俺は志麻子に幸せになって欲しかった、だけ、なのに…なんで…

「私はお兄ちゃんの妹でいられて幸せだったよ」
「え…??」

懐かしい声がした。俺の大好きな声が。

「ばーーか」
「なっ…!それどういu」
「守ってくれるんじゃないの?…置いてかないでよ、ばか」

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氷苳イブキ(プロフ) - かなとさん» すみません!外したつもりが外れてませんでした。教えて下さりありがとうございます! (2019年4月26日 22時) (レス) id: 518c950a8f (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年4月26日 22時) (レス) id: 57e1679104 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷苳 | 作者ホームページ:http://  
作成日時:2019年4月26日 22時

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