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第2章 ―100回目の人生を君と― ページ12

志麻子side

「おにーちゃ!」
「ん?どした、志麻子?」
懐かしい声。
大好きなお兄ちゃんが目の前にいる。
「あそぼー?」
「いいよ。なにしよっか」
「おさんぽ!」
「志麻子はほんとおさんぽすきだねー。いいよ、行こう!」

お兄ちゃんと手を繋いで街を歩く。前にもこんなことあったなぁ。
『志麻子、俺から離れんといてな』
『離れられんように手、繋いどこ』
もういつの時代の言葉なのか覚えていないけど…きっとお兄ちゃんはどの時代でも似たような事言ってたんじゃないかな
「あっ!ちょっと、さきいかんといてや!」
「おにーちゃ、はやくー!」
「もう…ほら、手、つなご?まいごにならんようにね」
「はぁーい!」
お兄ちゃんがこうやって手を繋いでくれる、それだけで言葉に言い表せないくらい幸せ。
だから私はお散歩が好き。

「ねーね、おにーちゃ」
「どしたー?」
「…あいしちゅーよ!」
どの時代でも、言えなかった言葉。お兄ちゃんが私によく言ってくれた言葉。
「…ありがとう、おれもあいしちゅーよ」
お互い恥ずかしくてそっぽを向く
『志麻子、愛しちゅうよ』
『俺は愛してる』
どの時代でも私に言ってくれたね。それがどれだけ嬉しかったか。どんなに辛い時でも救われた。
お兄ちゃんはやっぱり私のヒーローだ。兄妹じゃなかったら王子様かな?
私、お兄ちゃんと居られて幸せだなぁ…
お兄ちゃんをギュッて抱き締める。これも良くしてくれてたなぁ
「…?!なんや、デレ期か志麻子…?」
驚きつつも抱き締め返してくれるお兄ちゃん
「ずっと、わたしといっしょにいてくれる?」
「あたりまえやろ?はなれられるわけない」
多分私は今幸せオーラ全開なんじゃないかな。すごい、幸せ。

今度こそお兄ちゃんと幸せを掴みます。このまま、ずっと……

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氷苳イブキ(プロフ) - かなとさん» すみません!外したつもりが外れてませんでした。教えて下さりありがとうございます! (2019年4月26日 22時) (レス) id: 518c950a8f (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年4月26日 22時) (レス) id: 57e1679104 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷苳 | 作者ホームページ:http://  
作成日時:2019年4月26日 22時

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