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【稲実メンバーの場合・弐(9)】★ ページ10

「…こ、これは…!」

「えっ!?ちょっと待ってコレ…!」

「やっぱりか…」

ま、まさか…いや、そんなはずは…!

蓋を開けたまま固まっている私の横で、成宮君が中身に手を伸ばして取り出す。

ぴらん、と広げられた、レースで縁取られてるソレは…
黒くてスケスケで上下セットのソレは…

「…なんで…下着…!」

「というわけでお嬢、今夜はそれ付けて、俺と燃えるようなバレンタインナイトを…」

「過ごすかアホー!」

「あー、もうちょいこう蔑むように言ってくんね?」

「何のリクエストしてんのよー!」

ガシッ、と神谷君の胸ぐらを掴んでシメ上げていると、その隣で成宮君と白河君が、しげしげと下着を取り出して眺めていた。

「ってかさー、Aさんは黒より紫の方が似合うと思うけど。」

「これ、サイズ大きすぎ。こんなに胸デカくないでしょこの人。」

…と、その時。

コンコンコン

「すみませんっ!あのっ、ここに鳴さんが___」

ガチャッとドアを開けて、焦ったように顔を出したのは一年の多田野君で…

その多田野君は、黒い下着を広げて持ってる成宮君と白河君、私にシメ上げられてる神谷君を見て、大きく目を見張って固まった。
それから、ぼふっと顔を赤くして…

「…ま、まさか…三人して下着泥棒現行犯で捕まって…」

「ちげーよ。」

半目になりながら成宮君が否定するけど、多田野君には聞こえてないらしい。

「すみません月原さんっ!色々性格に問題ある先輩達なのは知ってたんですけど、まさか犯罪に手を染めるとは思ってなくて…!」

「なんか散々な言われようじゃね?」

「…帰ったらコロス。」

神谷君と白河君がそう呟いたあと、成宮君がスタスタと多田野君に近付き、ベシッと頭を叩いた。

「早とちりしないでくれるー?これはカルロが選んだAさんへのプレゼントなの!」

「…は…え…?」

「逆バレンタインだってさー。」

「…逆…バレンタイン…」

呆然としたようにそう呟いたあと、ハッと我に返ったように多田野君は神谷君を見て言った。

「だ、だからってこんなものプレゼントするなんて…!何考えてんですか!」

「俺が考えてることなんて、お嬢と○○(ピー)○○(ピー)して○○(ピー)のあと○○(ピー)してぇなぁ、とか…」

「わあああぁぁぁぁ!!」

私は思わず神谷君から手を離し、自分の耳を塞いだ。
聞きたくないー!聞きたくないー!

【稲実メンバーの場合・参(10)】★→←【稲実メンバーの場合・壱(8)】★下ネタ有(^^;



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設定タグ:ダイヤのA , 短編集 , ギャグ   
作品ジャンル:アニメ
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雪星(プロフ) - 椰子の実さん» 椰子の実さん、コメントありがとうございます!大好きと言ってもらえるだけで嬉しいのに、頻繁に読んでくださっているとは…!元々自分の息抜きで始めたある意味バカバカしい短編集ですが(^^;楽しんで書いてますので、また読んでやってくださいっ(≧▽≦) (2016年9月11日 22時) (レス) id: 1f6d2a7be2 (このIDを非表示/違反報告)
椰子の実 - このシリーズが本当に大好きで大好きで、ほぼ毎日読んでる感あります(笑) (2016年9月11日 20時) (レス) id: 5b93e46beb (このIDを非表示/違反報告)
雪星(プロフ) - 抹茶さん» 抹茶さん、コメありがとうございます!夢主は、制服の時は基本的に短パン装着してる設定です(^^;すぐ足が出る自覚があるので…(^^;たまに忘れてたりして、倉持や白河君がその場面に遭遇してラッキースケベが発動してます(^^; (2016年4月6日 23時) (レス) id: 1f6d2a7be2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - この作品とっても面白いです(^^♪後、前々からずっと気になってた事があるんですが夢主ってよく回し蹴り?してますよね、この時パンツ丸見えになってないんですか?もし、見えてたら倉持達は見て見ぬふりをしているのですか? (2016年4月4日 23時) (レス) id: 301a2e1b49 (このIDを非表示/違反報告)
雪星(プロフ) - あおあおさん» あおあおさん、はじめまして!コメありがとうございます!有り難いお言葉、嬉しいやら恥ずかしいやら…(≧▽≦)なるべく早く続編公開できるように頑張りますので、少々お待ちください(>_<) (2016年4月2日 22時) (レス) id: 1f6d2a7be2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪星 | 作成日時:2016年1月27日 19時

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