【ダイヤのA】部活終了後のマネージャー室４《短編集》

【成宮＆カルロス＆白河と生理現象(1)】★下ネタ有(^^; ページ38

「神谷君？まだここ…に…」

「…何？どうかし…た…」

ガチャッとマネージャー室のドアを開けて中に目をやった私と白河君は、思わずその場でピシッと固まった。
私達の視線の先では、なぜか上半身裸の神谷君が、さっきまで私が座ってたイスに座って机に突っ伏して、すやすやと眠りこけていた…。


遡ることおよそ15分前。
机に向かってスコアの細かい修正をしていると、いつもの如く唐突にドアを開けて「お嬢！」と神谷君がやってきた。
どうしても聞きたいことがある、なんていうから、何のことかと思ったら…

「お嬢はHの時は電気消す派？消さない派？」

…なんていう質問を…ブッ込んできて…。

とりあえず一発ベシッと神谷君の頭を叩いてから、私はため息をつきながら「ジュース買ってくる…」と言って部屋を出たのだった。

その後、自販機前で前園と春市君と少し話し、マネ室へ戻る途中で、神谷君を探しに来たという渋面の白河君と合流し、戻ってきたマネ室のドアを開けると…冒頭の光景が広がっていたワケで…。


「…100歩譲って、寝てるとこまではわかるとして…なんで上半身脱いでんの…」

部屋に入り、神谷君を目の前にしてがっくりと脱力しながら呟くように言うと、隣の白河君がため息をつきながら言った。

「…たぶん…あんたが出て行ったあと、なんか暑いな、って思ってとりあえず服脱いで…」

「だからなんでそこで脱ぐの…」

「変態だから。」

「そんなドキッパリと…」

「で、イスに座って待ってるうちに眠くなってそのまま寝たんだろ…」

「…どこまでも本能のままに生きてるな…」

はぁ、ともう一度ため息をついてから、白河君が神谷君を起こそうと手を伸ばしかけた時。

バッタアアァァン！！

「Aさーん！愛しのプリンス様の登場だよー…って、あれ？」

ドアが壊れそうなくらいにまで全開にして、満面の笑みで入ってきた成宮君は、部屋の中の私達に順番に視線を巡らせた。

「…へ？白河？カルロ？なんで…」

「…んっ…」

きょとん、とした顔で成宮君が二人の名前を呼んだ時、机に突っ伏して寝ていた神谷君が声を漏らし、もぞもぞと身動ぎしてから…目を開けた。

「…ふわあぁ…ヤベ、寝ちまった…」

うーん、と座ったまま伸びをして、ポリポリと頭を掻いてる神谷君に、成宮君は部屋の中に入りながら呆れたように話しかける。

「なんでこんなとこで寝てんのさカルロ。しかも脱いでるし。」

【成宮＆カルロス＆白河と生理現象(2)】★→←【御幸＆倉持＆亮介と足ツボ(3)】★

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す