忍術学園一年は組には女の子がいる part８

バレンタイン１６ ページ45

虎若以外の一年生組はそれぞれ二年生と孫兵に挨拶をして走り去って行った。






孫兵「それじゃあ僕たちも行こうか。」






左近「ちょっと待って下さい。お礼は言わせて下さい。A、チョコケーキありがとう。」






久作「大事に食べるな。」






四郎兵衛「また作ってなんだなー！」






三郎次「A、ほ、本当にありがとう！大事に大事に食べるな！」






久作「おぉちゃんと言えたな。」






左近「ちょっと噛んでたけどな。」






三郎次「う、うるさい！」






四郎兵衛「じゃあまたね〜。」






二年生のお礼の言葉を受け取ったAは孫兵に抱っこされたまま三年生がいる場所へ連れて行ってもらった。






二年生組がいた所から差程離れていない教室に三年生組はいた。






数馬「あ！孫兵がちゃんと戻って来た！」






藤内「まぁ、あそこまで口煩く言って戻って来なくても、いる場所の予測はたつよ。」






左門「僕も一緒に行きたかったけど作兵衛が動くなって言うから行けなかった。」






三之助「ねぇ、作兵衛。この縄ほどいて？Aもきたしいいでしょ。」






作兵衛「お前ら好き勝手言いやがって。絶対に教室から出るんじゃあねぇぞ！」






左門「おう！」






三之助「へぇーい。」






A達を出迎えた三年生組はそれぞれ思い思いの事を言った。






孫兵「…何か皆、言ってる事がバラバラで纏まりがないね。」






「「お前が言うな。」」






三年生組の中でも一番協調性がない孫兵の言葉に藤内達はツッコミを入れた。






怪士丸「お帰り虎若。」






虎若「ただいまー。大丈夫だった？」






彦四郎「結論を言うと大丈夫だった。でも神崎先輩が言ってた通り、神崎先輩とあと次屋先輩が外に出ようとして、お二人が外に出れば絶対に、バラバラにはぐれるから富松先輩が縄で縛ってた。
でも伊賀崎先輩が先輩達に何も言わずに、外に出てまた暴れられたから富松先輩とお二人を宥めてた。」






怪士丸「僕の方は何と言うか保健委員会の真髄を見た気がするよ…。待ってる間、三反田先輩が教室の掃除を少しやろうとしたの。
するとね、掃除用具が入ってる箱が勝手に開いて掃除用具が雪崩れ出てきたり、その近くにあった壁に貼ってある紙が次々に落ちたりしたんだ…。
これ以上被害を出さない為に浦風先輩が動くな、座って僕と話をしてたんだよ。」

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