忍術学園一年は組には女の子がいる part７

３０５話 ページ6

藤内「いや、あの、これは…。(え？何て説明すればいいの！？)」






数馬と藤内が言葉を詰まらせていると、庄左ヱ門は保健室の様子を一瞥して言った。






庄左ヱ門「…。今から言うのは憶測ですが、伊賀崎先輩がAに薬を飲ませたがっているのを止めているでいいですか？そして誰かが口を滑らせて手から飲ませるのを口移しよりはいいけど、みたいな感じで言ったと所ですかね。」






数藤「え！？見てたの！？そのまんまだけど！」






作兵衛「凄いを通り越して怖いな。」






久作「状況判断が凄いってことにしておきましょう。」






左近「そういうことじゃないと思うけどな…。」






庄左ヱ門の発言にそれぞれ思う事があるようだった。






庄左ヱ門「まぁそれは置いといて、Aお薬飲めるね？」






A【うぅ…。うん、飲むからチョコ…。】






庄左ヱ門「チョコ？」






庄左ヱ門がAのチョコ発言にはてなを浮かべているとそれを聞いた左近が言った。






左近「ん？…あぁさっき食べたチョコの事？お薬飲めたらあげるよ。」






A【庄ちゃん！お薬！】






庄左ヱ門「数馬先輩Aがお薬って言ってますよ。」






数馬「うん。わかった。…孫兵手から飲ませるならいいよ。」






孫兵「元々そのつもりだったけどね、あ、左近チョコちょうだい。それも僕がたべさせたい。」






左近「変な事しないで下さいね。」






孫兵「何で皆僕に対して信用がないのさぁ。」






「「今までの言動を見返してもらえる！？」」





孫兵「何もおかしい事ないけど？まぁいいか。Aお薬だよ。」






皆にツッコミを入れられるも気にせずAにお薬を飲ませた。その時Aは涙目になっているのもバッチリ見ていた孫兵であった。






A【うぅ〜…。苦い…。】






孫兵「苦いけどきちんと飲めたね。はい、お口直しのチョコだよ。あーん。」






A【！チョコ！あーん！】






Aはチョコを食べさせてもらい薬を飲んで少しご機嫌ななめだったのが嘘のようにご機嫌になった。






A【孫兵先輩、もう一個ちょうだい？】ｺﾃﾝ






孫兵「…もう一個あげたら僕のお願い聞いてくれる？」






A【お願い？】






黙ってAと孫兵のやり取りを見ていた皆は話の展開が変な方向に向こうとしているのに気づいた。






「「ちょっと待ったー！」」

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