229話 ページ30
そんな下級生の言い合いをしている一方で保健室に着いた上級生と新野先生。
新野先生「伊作くん、Aさんを布団の上に寝かせてあげて下さい。」
伊作「はい。」
新野先生に言われ布団に寝かせた伊作。
着いてきた上級生の中から文次郎が新野先生に上級生を連れてきた理由を聞いた。
文次郎「あの、新野先生。何故上級生だけ保健室に呼んだんですか?」
新野先生「それはAさんが起きてからわかりますよ。学園長先生が言うには気を失っても少したつと目を覚ますそうですよ。」
新野先生がそういうと布団の上で横になっていたAが身動ぎした。
Aの近くにいた疾風がAに近づき鼻先でAの頬を触った。
A【…ん。…疾風?】
疾風「グゥ…。」ペロ
A【…またやっちゃった?】
Aの問いに疾風は頷いた。
A【…疾風、司は?】
疾風「ガゥ。」チラ
疾風はAの問いに部屋の隅を見た。そこには反省している司がいた。
Aは司の方を見て名前を呼んだ。
A【司、おいで。】
司「キュ…。」
Aに呼ばれトボトボ近くにきた司。そんな司の頭をAは撫でた。
A【ごめんね司。また倒れちゃった。今日は皆が見てるから張り切っちゃった。】
司「キュー…。」
Aが無理をしないように止めようとしていたが出来なくて申し訳なさそうにする司。
A【司は悪くないよ。私が自分の体力の見極めが出来なかったからだよ。】
新野先生「その通りですね。Aさん。」
Aが起きてから今までの様子を見ていた上級生と新野先生。そんな中自分の倒れた理由を理解しているAの言葉に新野先生が声をかけた。
A【新野先生。】
新野先生「お話をする前に診察をさせて頂きますね。」
話をする前に診察を始める新野先生。
新野先生「診た結果ですが、皆に見てもらうという気持ちからいつもより頑張ってしまった。疲れている体、そしてまだいけると言う気持ち。その結果、限界まで行ってしまい気を失う事になりました。」
A【…はい、すみません。】
新野先生「反省しているのは大事です。しかし医務を担当している身から言わせて頂きます。」
新野先生の前置きに体を強ばらせるA。
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467907 - 毎日小説を楽しみにして見ています。これからも更新頑張ってください。 (2019年12月13日 21時) (レス) id: b37af81138 (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン - 本当に面白い小説ですね。毎日更新楽しみにしてます。提案なんですけど、主人公が少しおめかしして上級生と街へ出かけるのはどうですか。出来ればアルバイト組の中から選んでほしいです。もしよければネタに使ってください。続き待っています。更新がんばってください。 (2019年11月29日 10時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
キュラ(プロフ) - 初コメ失礼します。毎日素敵なお話を更新して下さりありがとうございます。忍たまの作品の中で一番愛読しております…!主人公ちゃんが可愛らしく、また忍たまとの絡みがとても好きです。これからも応援しています。無理なさらない程度に頑張って下さい! (2019年11月28日 8時) (レス) id: ebd8741ed8 (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン - 毎日更新お疲れ様です。今日も面白かったです。お風呂の相手なんですけど、主人公に恋愛感情を持ってなさそうな人で選ぶのはどうですか?四年生~六年生で主人公を妹みたいに思ってる人がいいです。更新がんばってください。続き楽しみに待っています。 (2019年11月25日 9時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン - わかりました。更新がんばってください。続き楽しみに待っています。 (2019年11月24日 13時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱鳥 | 作成日時:2019年10月23日 13時