忍術学園一年は組には女の子がいる part５

２２４話 ページ25

その一部




留三郎「伊作〜。余計鼻血出た。ティッシュ。」





孫兵「数馬。僕も。」





三勘「俺も〜。」





伊作「そのまま貧血で倒れてればいいんじゃない？」





数馬「本当ですね。と言いたい所ですが僕たち保健委員会ですから。」





伊作「…はぁ。そうだね。」





伊作と数馬は呆れながら、A大好き(色んな意味で)過激派の世話していくのであった。





一方、Aに父親と間違えられた長次はAを見つめた。





A【あぅ〜。間違えちゃった。】





長次「…A。」





A【！は、はい！…何ですか？】ｵｽﾞｵｽﾞ






Aは間違えた事に対して恥ずかしくて項垂れていると。





長次「私は父親にはなれない。しかし、Aが落ち込んだり困った事があれば何時でも話は聞いてやる…。」





A【…はい！】





Aは長次の言葉に、はにかみながら笑った。その会話を聞いていた周りは心の中で。





『『いやいや、父娘にしか見えませんけど！』』





皆がそんな事を思っているとは知らないAは長次に励まされ気持ちを持ち直した。





A【よし！せっかく皆が集まってくれてるから頑張ろう！】





長次「…無理はするな。」





A【自分ではまだ大丈夫って思って倒れてしまうこともありますので、無理そうでしたら止めてくださいね？】





「「任せろ。」」





上級生が声を揃えて言った。





A【えへへ！頼もしいです！さて疾風。】





疾風「グゥ。」





Aは舞の練習をする時いつもしている事がある。そのために疾風を呼んだ。呼ばれた疾風はAの横に来た。




ギュッ




横に来た疾風をAは抱き締め少しそのままでいた。





庄左ヱ門「A？」





動かないAを心配して庄左ヱ門が声をかけた。





Aは庄左ヱ門の言葉に反応しなかった。それを見て下級生はざわつきだした。しかし上級生はAの行動は精神統一みたいな物だと察し見守った。





疾風に抱きつき集中していたAは周りのざわつきに反応せず口を動かした。





A【私は出来る。頑張れる…。】





疾風「ガウ！」





疾風はAの口の動きを察し返事をするかのように鳴いた。




すると疾風に抱きついていたのを止め、縁側に集まる皆から離れ庭に立った。




Aは皆の方に向き合い目を閉じ、懐から扇を取り出し閉じたまま前に構えた。

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