218話 ページ19
孫兵「(まぁ優しいAなら悲しむか…。僕もつい焦って挑発してしまったし鉢屋先輩に謝ろう。)わかった。それと鉢屋先輩、生意気言ってすみませんでした。」
三郎「いや、気にするな。私も悪かった。」
三郎と孫兵のいざさかいも落ち着いた。
庄左ヱ門「さて。落ち着いた事ですしAを呼びますね。」
その場にいた皆が頷き、それを確認して庄左ヱ門はAの部屋の前で声をかけた。
庄左ヱ門「タカ丸さん。もう終わりましたか?」
タカ丸「うん!今から出るね!」
タカ丸は返事をしてから戸を開けた。しかし。
「「???」」
文次郎「おい、斉藤。Aと仙蔵はどうした?」
そう。文次郎が言うように戸を開けた先にAと仙蔵がいなかった。すると、タカ丸と一緒にいた喜八郎は留三郎の側までくると突然背中を押し出した。
留三郎「え!?お、おい!喜八郎!何するんだ!」
喜八郎「今から良いこと起きますからおとなしくしてください。」
留三郎「いや!だが!Aはどうしたんだ!?」
喜八郎「すぐわかります。立花先輩も一緒ですから大丈夫です。」
喜八郎に背中を押され縁側より少し離れた所に連れ出された。
喜八郎「食満先輩。少し目を瞑っていてください。」
留三郎「なんだ?イタズラでもされるのか?」
喜八郎「そうですけど食満先輩にとっては良いことです。」
留三郎「?まぁ、わかった。」
留三郎はしぶしぶ目を閉じた。
すると。屋根の上からAを抱っこした仙蔵が降りてきた。気配でそれを察した留三郎は。
留三郎「おい、仙蔵。何を企んでいる。」
仙蔵「企むとは人聞きの悪い。私はお前に素敵な贈り物を持ってきただけだ。」
留三郎「はん!何が贈り物だ。もう目を開けていいのか?」
仙蔵「あぁ。いいぞ。」
留三郎は目を開けようとした時、降りて来てからAがずっと頭から被っていた羽織を留三郎の頭に投げた。
留三郎「おわ!?」
「「!!!」」
いきなり羽織を投げられて慌てる留三郎。しかし周りの皆は息を飲み見入っていた。
羽織から現れたAの姿は、儚い桜色の着物を着ており。髪の両横髪は鈴のついた髪紐で下の方で結び、後ろ髪は結い上げお団子結びで簪で止め、少し後ろに垂れ流している。
その姿は天より降臨されし天女のようであった。それほど美しく可憐であった。
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467907 - 毎日小説を楽しみにして見ています。これからも更新頑張ってください。 (2019年12月13日 21時) (レス) id: b37af81138 (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン - 本当に面白い小説ですね。毎日更新楽しみにしてます。提案なんですけど、主人公が少しおめかしして上級生と街へ出かけるのはどうですか。出来ればアルバイト組の中から選んでほしいです。もしよければネタに使ってください。続き待っています。更新がんばってください。 (2019年11月29日 10時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
キュラ(プロフ) - 初コメ失礼します。毎日素敵なお話を更新して下さりありがとうございます。忍たまの作品の中で一番愛読しております…!主人公ちゃんが可愛らしく、また忍たまとの絡みがとても好きです。これからも応援しています。無理なさらない程度に頑張って下さい! (2019年11月28日 8時) (レス) id: ebd8741ed8 (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン - 毎日更新お疲れ様です。今日も面白かったです。お風呂の相手なんですけど、主人公に恋愛感情を持ってなさそうな人で選ぶのはどうですか?四年生~六年生で主人公を妹みたいに思ってる人がいいです。更新がんばってください。続き楽しみに待っています。 (2019年11月25日 9時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン - わかりました。更新がんばってください。続き楽しみに待っています。 (2019年11月24日 13時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱鳥 | 作成日時:2019年10月23日 13時