５４話 ページ5
朝日が昇り、そろそろ起きる頃。
一年は組の良い子たちは、まだAの部屋で仲良く夢の中であった。
先に起きていた、疾風は主であるAを起こそうか迷っていた。
その理由は、Aは中々起きないからだ。
普段起こす時は、疾風、司、白の三匹で何とか起こしていた。だが、昨日のは組とのやり取りで、この子たちならAを任す事が出来ると感じていた。
なので、は組を仕切っている庄左ヱ門から起こす事にした。
疾風は、庄左ヱ門に近づき顔を舐めた。
庄左ヱ門「ん〜…なぁに？……疾風？起こしてくれたの？」
疾風「ガウ。」
庄左ヱ門「そろそろ起きないとヤバい時間だったからありがとう。」
疾風「グゥ。」
庄左ヱ門は、疾風を撫で起き上がった。
そして、寝ている子を順番に起こして行った。
今日は、わりとみんなすぐに起きてくれたが、一人だけ起きない子がいた。Aである。
庄左ヱ門「A。朝だよ、起きて。」
A【ん〜…クゥー。】
伊助「起きないね。」
喜三太「昨日から思ってたけど、Aって甘えん坊？」
しんべヱ「確かに、僕たちには甘えてくれるよね。」
きり丸「そこがいい。」
は組「本当にそれ。」
乱太郎「じゃなくて、起きてくれないと朝ごはん食べれないし、授業も遅れちゃう。」
兵太夫「うーん…甘やかす事になるけど、やってみたい事あるけどいい？」
庄左ヱ門「うん、任せるよ。」
兵太夫は、Aを抱き起こした
兵太夫「A、授業に遅れるから起きて。まだ眠たいだろうけど、せめて服は着替えて？移動は抱っこしてあげるから。」
A【じゅぎょう…わかった…】
Aは、なんとか起きゆっくりと着替えだした。
それをみて、みんな着替えに部屋に戻った。
一番に、Aの部屋に戻ってきた庄左ヱ門が見たのは、着替え終わりまだ眠たいのか、疾風にもたれかかっていた。
庄左ヱ門「A、おはよう。」
A《庄左ヱ門くん、おはよう…》
庄左ヱ門「別に昨日みたいに庄ちゃんって読んでいいよ。」
A《でも…》
庄左ヱ門「あのね、Aは３年前に保護者であるお祖父さん、お父さん、お母さんが殺された。
いちおう、学園長先生が引き取られたみたいだけど、いつも一緒にいる訳じゃない。
一緒にいるのは疾風、司、白の三匹。寂しくなる事はないかもしれないけど、甘えられる人はいなかったんじゃない？」
A【！！】
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リム - 毎日更新お疲れ様です｡次回で記念すべき第１００話いつまでも変わらないクオリティーありがとうございます。 (2019年8月6日 23時) (
レス) id: e379c972ce (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン - 毎日楽しみです。更新がんばってくださいか続きが楽しみです。 (2019年8月5日 8時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
茉優 - 毎日楽しく読んでます。更新楽しみに待ってます(*´ω｀*) (2019年8月4日 15時) (レス) id: 5dc20f7650 (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン - 毎日楽しみにしています。更新がんばってください。続きが楽しみです。 (2019年8月4日 7時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
朱鳥(プロフ) - リムさん» リムさん、コメントありがとうございます！自己満の為に始めた小説を楽しみにしてくださっている人がいる限り毎日更新は小説完結まで続けていきます！まだまだ終わりませんのでお楽しみに！ (2019年8月3日 22時) (レス) id: 345f674abf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱鳥 | 作成日時：2019年7月19日 20時
