vs.4 Mr.Hcの心境 ページ5
Side. 左馬刻
『左馬刻…』
左「…よくノコノコと俺様の前に姿を現せたな、その根性は褒めてやんよ」
久しぶりに見たAの姿に、俺は夢でも見てるんじゃねぇかと錯覚した。
俺達の前から姿を消したあの日から、俺は柄にもなくAをずっと探していた。
しかしどこを探してもAの姿はなく、時間ばかりが過ぎていった。
銃兎や理鶯も表には出さねえがAを探すことに協力してくれていた。
それがまさか、俺より先に一郎の方に姿を現すとは。
左「勝手に姿消してた奴が、なんでこんなとこいやがる」
『俺は左馬刻に会いに来た』
左「俺様はテメェなんかに用はねぇ。今すぐ出てけ」
『待って左馬刻、話をーー』
左「殺されてぇのか？」
ヴォン、と自身のヒプノシスマイクを起動し威圧する。
Aは少し怯んだようにも見えたが、自身の腰に装着しているウエストポーチからヒプノシスマイクを取り出し起動した。
左「おもしれぇ、俺様と殺り合おうってのか」
『こうでもしないと、左馬刻は俺の話を聞いてくれなさそうだから』
左「上等だ、俺様に勝ったら話を聞いてやるよ」
先手を打とうとマイクを口元まで近づけたとき、横から手が伸びマイクを奪われた。
奪われた先を見ると、理鶯が俺のマイクを高々と掲げていた。
理「やめろ左馬刻。お前はそんなことしたいわけじゃないはずだ」
銃「まったく、頭に血が上ると判断力が鈍るのどうにかしろ」
左「……なんのことだ」
理鶯に図星をつかれた俺は戦意を喪失した。
Aの方を見ると、俺と同様一郎にマイクを奪われていた。
一「やめとけA。お前の目的は別にあるんだろ」
『……うん。ありがとう一郎』
左「……チッ」
いつだってそうだった。
The Dirty Dawgの頃から一郎とAは互いを分かり合っている空気を感じさせた。
決して態度や言葉に表さないが少なからずAに好意がある俺は常にそれが煩わしかった。
それは今も変わらない。
もうあの時のような思いはゴメンだ。
このまま一郎のモノになるくらいなら、
"俺様のモノにしてやる"
左「おいA」
『？』
左「気が変わった。テメーの話、聞いてやるよ」
『！…ありがとう、左馬刻』
心底ホッとしたような表情をするA。
後ろで銃兎がやれやれ、といったため息をついたのが聞こえた。
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鈴 - とっても続きが気になります。更新まってます (2019年2月2日 19時) (
レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
月-狂人- - 最高です！！にやけながら読ませてもらいました((早く続きが読みたいですが、無理はされないでくださいね。応援しております！！ (2018年10月14日 6時) (レス) id: 9f6c7298bc (このIDを非表示/違反報告)
苺大福(プロフ) - スッゲー面白かったです。更新頑張ってください！ (2018年9月24日 9時) (レス) id: 99e8f5403a (このIDを非表示/違反報告)
上原(プロフ) - 琴葉さん» 作者です。そのうち全員に取り合いさせたいです(願望)楽しみと言ってくださりとても嬉しいです、更新頑張りますのでどうぞよろしくお願いします◎ (2018年9月14日 15時) (レス) id: 9379cd824d (このIDを非表示/違反報告)
琴葉 - やめてっ！私の取り合いをしないでっ！マジでそんなことが言えそう…。続き楽しみです (2018年9月5日 23時) (レス) id: cc1af6d8b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：上原 | 作成日時：2018年7月24日 1時
