Act.24 兵頭 九門 ページ25
九「万里に彼女さんができてるーー！？」
万「どーよ可愛いだろ？」
『いや男だし…』
万里に呼ばれて談話室へ行くと、
勝ち誇ったような笑みを浮かべた万里と、肩に腕を回されている美人さんがいた。
というか男って呟いた気がする。
九「い、いま男って言いました…？」
『言いました』
九「お、男ですか…？」
『男です』
九「どういうことだよワンレンーーー！」
万「バレたか」
万里のいたずらにまんまと引っかかった俺は、万里に詰め寄る。
それでも万里の飄々とした態度は変わらない。
『君、初めましてだよね。三浦Aです、よろしくね』
九「あ！俺、兵頭九門！よろしくっす！」
『兵頭？』
万「そ。コイツ兵頭の弟」
『なるほど、通りで似てる…』
Aさんは俺の顔をまじまじと見つめる。
こんな綺麗な人に見つめられる機会なんてそうそうないから、
俺はどうしても恥ずかしくなり、照れてしまう。
九「えと、Aさん、近いっす…///」
『あれ、顔赤いよ。大丈夫？風邪？』
万「出たよ天然記念物…おいA、離れろ」
万里がAさんのことを引き寄せる。
俺はその様子を見て、二人が仲良さそうにしていることに、少しモヤモヤした。
ポン、と急に暖かい手が俺の頭に乗せられた。
思わず見上げると、そこには優しい微笑みを浮かべるAさんがいた。
『九門くん、具合悪かったら無理しないでね』
九「えっ！？」
『なんか、元気なさそうだったから』
九「い、いや！それはAさんが…！」
『俺？』
九「あっ！！」
慌てふためいている俺の視界には、
万里が面白がって笑っている姿が見える。
バカにされてるみたいで恥ずかしくなったが、
今は構ってられない。
ロクに言葉も浮かばない、元気がなかった理由も子供っぽい。
そんなことはわかっていたが、どうにも抑えられない。
九「Aさんが、万里とすごく仲良さそうだったから…」
『…』
九「っあ、やっぱり、なんでもないっす！今の無しで！」
ポロッと溢れた言葉は小さく、Aさんに届いたのかもわからないけど、
それでも恥ずかしくなってしまった俺は、急いで撤回した。
でもそれも虚しく、どうやらAさんの耳には届いていたようで
『じゃあ今度、二人でお出かけしようか』
九「えっ！？」
『万里にはナイショ、ね』
人差し指を唇に当てて微笑むAさんは、小悪魔のように小さな刺激を俺に与えた。
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みうら(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！不定期更新にはなりますが頑張ります。どうぞ宜しくお願いします。 (2018年7月5日 3時) (
レス) id: 35ea4b997f (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 面白いです。続き楽しみにしてます。頑張ってください！応援してます。 (2018年7月5日 1時) (レス) id: a38a23f7c7 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - めぐりさん» ありがとうございます！これからも更新頑張ります。どうぞ宜しくお願いします。 (2018年7月4日 20時) (レス) id: 883feb171c (このIDを非表示/違反報告)
めぐり - 大好きです！応援してます！ (2018年7月3日 21時) (レス) id: 993c3cdf12 (このIDを非表示/違反報告)
みうら(プロフ) - なかやさん» 閲覧・コメント・応援ありがとうございます。もっと楽しんで頂けるように頑張ります。これからも応援よろしくお願いします◎ (2018年6月25日 17時) (レス) id: 883feb171c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：上原 | 作成日時：2018年6月22日 20時
