ビビり38 ページ38
目が覚めたら、知らない場所にいて、真っ暗だった。
え、なに。どうして。ここ、どこ、なんで真っ暗。
「はぁ…っ。はあ…！」
苦しい…息が…！！！！
…あれ？百ちゃん…三奈ちゃんも…みんな、いる。
そうだ。ここは合宿所だった。
落ち着け。落ち着け…！
「……。」
無意識に薄めていた酸素を今度は増やすイメージで
呼吸を整えていく。
うん。できた…！
暴走しかけた個性を止めることができたんだ！
「…私、できたよ…。」
みんなのおかげでちょっとは強くなれたのかな。
ところで私どうやって寝たんだっけと考えて記憶を辿ると
最後の記憶はどう思い出してもかっちゃんで。
私、あのまま寝ちゃったの？？
は、恥ずかしすぎる…。
あんなにすんなり寝ちゃうなんて、
かっちゃんの傍って出久みたいに安心するんだなあ。
呼吸を落ち着けることはできたが、
目覚めてしまったらもうなかなか寝られない。
慣れない場所と暗闇で、心細くてたまらない。
出久に会いたい。
けれどスマホの時計を見ると深夜1時。
皆寝ている時間だし迷惑をかける訳にはいかない。
こんな時に限ってトイレに行きたくなって
恐る恐るそっと、女子部屋を抜け出した。
廊下は非常灯の明かりのみで薄暗かった。
…え、まって、これ怖くね？？
どうしようどうしよう…。
トイレ、お化け出ないかな…出ないよね。
お化けなんてないさだよね？？？？
そろりそろり、トイレの方まで向かうと
スっと陰が現れて私の心臓は多分5mは飛び出た。
「ひっ……！！！！！！」
でたでたでたお化けえ〜！！！！！
本当に怖い時、なかなか声は出ないものだ。
私は尻もちを付いて頭を抱えて縮こまった。
「あ？……Aか。起きたンか」
「か、か、かっちゃんんんん…」
安心でポロッと涙が1粒流れ落ちた。
爆「何してんだ？」
「と、トイレに行きたかったの…。でも暗くて怖くて…そしたらお化けが！！！と思ったらかっちゃんでした。」
漏らさなくてよかった！！
爆「…待っとるから行ってこい。」
そう言うとかっちゃんはいまだ座り込む私の手を引っ張って立たせてくれた。
お手洗いを済ませて出てくると、
かっちゃんが待っててくれて、ん。と手を出してきたので自然と手を繋ぐ形になって、
2人で夜の廊下を歩く。
不思議。さっきは薄暗くて怖かったのに、
今は月明かりも星も綺麗に見える余裕がある。
かかか、かっちゃんが来てくれてほんとよかった…！！
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莉緒(プロフ) - けいこさんの書くかっちゃんが素敵すぎる…！ほんとに可愛い優しい大好きです！！素敵な作品をありがとうございます🩷 (4月4日 20時) (
レス) @page50 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
けちょ(プロフ) - いちきちゃんさん» 応援ありがとうございます♡頑張ります(*^^*) (2023年2月16日 6時) (レス) id: 4b0d6b848e (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - コメント失礼いたします！更新ありがとうございます！これからも頑張ってください！応援してます！ (2023年2月15日 23時) (レス) @page46 id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
けちょ(プロフ) - かいさん» かい様 わー！嬉しいコメントありがとうごさいます！(*^^*)♡ (2023年2月15日 19時) (レス) id: 4b0d6b848e (このIDを非表示/違反報告)
かい - コメント失礼します！めちゃ面白い作品ありがとうございます！ (2023年2月15日 19時) (レス) @page43 id: 4d5241d02c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：けちょ | 作成日時：2023年2月1日 10時
