溺愛される鬼少女② (ページ47)

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解決しましょう③ ページ47

「な、何よ…話って」

彩さん怯えてるみたい。
…こうやって見ると美人だよね、本当。

「どうしてこんな事をしたんですか」

「知らないの？私はあなたが邪魔なの！消したいのよ！！」

「うーん。それって本当ですか？」

私を嫌う人はきっとたくさんいると思う。
特に鬼殺隊なんて…

家族や恋人、大切な人を鬼に殺されて鬼殺隊になった人もいるし、仲間を失って辛い想いをしてる。

「なによ…！あんたに何が分かるの？」

「あなたの裏に誰かいますよね」

炭治郎が言っていた。
少し聞き出してみようと思う。

「…っ」

図星かな。

「誰なんですか」

「いないわよ！」

「誰にも言いません。私の事信用できないかもだけど…」

そう言うと彩さんは糸が切れたように泣き崩れた。

「…っ言えない、言えないわ」

どういう涙だろう…
分からないけど、とりあえず彩さんの背中をさすってみた。

「あの人のためなら、何でもする…って」

小さな声で話し始めた彩さん。

この世に悪い人はいないと思う。
みんなたくさん考えてるから。

考えて、考えた結果が今なら…例え世間からで言う"悪"だったとしても仕方ないよね。

人の命を奪うのは論外だけど！

私彩さんに奪われてないし何も。

「いや、嫌だ…私、鬼殺隊を抜けたくない」

だいぶ混乱してるなあ。
天元さん怒ってたから…

「もうしないって約束してください」

「え？」

きっとこの人もたくさん考えたんだと思う。

「約束してくれるなら、みんなには私から上手く伝えますから」

「…どうして」

「もう終わらせて、解決しましょう？」

弱り切った彩さんからもう何も聞き出さないことにした。

なんか、可哀想だもん。

「…っごめんなさい」

「大丈夫ですよ！」

彩さんには彩さんなりの考えがあったんだろう。
裏で何があったのか知りたいけど…

私の小さい脳みそで理解出来なかったら申し訳ないよね。