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幕間 side×××× ページ49
*
「……あーあ。残念」
「逆にチャンスでは?」
「俺はそーゆーの好まないの」
ギシ、と椅子が音を立てる。新調したばっかなのに早速不調かよ、と眉を顰めるのは座る彼。
その隣で彼女が肩をすくめていた。もう一人、鍵になる人物は不在だ。
「別に俺、悪いことやってるつもりはないんだよねー。でもアイツらだって悪くもないし。一体何が正義なんだろうねえ?」
「正義なんてありませんよ」
「冷たいなあ」
ケラケラと笑う。が――一瞬で、不気味なほど雰囲気も表情も変貌を遂げた。
何かを試しているような視線。最も、隣の彼女が一番無表情で、何を考えているか掴めないのだが。
「――さて」
視線の先。彼が試すもの。
部屋は相変わらず薄暗いままで、時折火がチリチリと音を立てているが――
今、中心にはソレがあった。
「……君は、俺に何を見せてくれるんだろうね」
返事は、ない。
*
"忘れられた過去の話"
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作者名:スマトラ島のラフレシア | 作成日時:2016年8月1日 18時