関西の太陽 VII (ページ13)

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Good boy ページ13

リハも終わって楽屋にみんなで話しながら戻って、お手洗いに寄って帰ってたら後ろから呼ばれる声。

『っわ！？』
恭｢Aさん！！！会いたかったあ！｣
『きょへ、』
恭｢あーーまじ会いたかった、今日も可愛い。｣

後ろから抱きついてきたと思えば、ぐるんっと前を向かされぎゅーっと力いっぱい締め付けられる。蛇かな。

なにわのスタンバイが早いからか衣装のキラキラのスパンコールがちくちくと刺さる。

『もお何ぃ……』
恭｢いやだって3週間位会ってないっすよ！！｣
『3週間やんか、』
恭｢……前は、もっと会えてたっすもん、｣

なにわがデビューして、お仕事が増えて会える機会はたしかに減った。
タイミングが合えば事務所で顔合わせる事はあっても、そんなんも何回も続くわけじゃない。

関西にいてた時は週に何度も顔合わせるのが当たり前やったし。

『そやな、ごめんごめん。』
恭｢写真も撮りましょ？｣
『うん、あ、こないだ恭平好きそうなとこ見つけたねん』
恭｢どこすか？｣
『今度一緒に行こ、オフまた教えて』
恭｢！ Aさんに合わせます！ほんまむっちゃ好き｣
『はいはいありがと、』

しっぽ振ってるわんちゃんみたいにきらきらの笑顔。実際恭平といるのは好きやから久しぶりにデートかな。

可愛いと真正面からずーっと褒めてもらえるなんて滅多にない。やっぱり恭平に褒めて貰えると嬉しいし。

『……』
恭｢？どしたんすか？｣
『なんも！ほら撮ろ』

まあ、恥ずいしそんな正直には言うてあげへんけども。