recollection ページ12
雑誌の撮影で自分にしては珍しいピンクの可愛らしいお着物で、髪の毛も可愛くして貰った。
もう既に待ってる相手は黒のシックな着物を着てて目がハートになるし、思わず走り出してしまう。
『こんぴっ！かっこいい〜！！』
今｢わ、びっくりした。あんま走ったらコケますよ｣
『そんなドジせえへん、え、かっこいい写真撮らせて』
今｢分かったから…｣
本日はわたしのアツい希望を汲み取って頂き企画としてデートさせて貰えることに。
黒で全体はかっこいいけど、帯が可愛らしい柄だったり髪型がリンクしてたりカップルっぽくなってる。
スタッフさんに説明を聞いてスタジオ撮影をしてから、そとロケで一緒に歩く。
今｢歩けます？｣
『歩幅はちっちゃいけど歩けるよ、ちゃんと隣歩く』
今｢……はい、手どーぞ｣
『っかぁっこいい！！ありがとうっ』
今｢Aさんも、今日可愛いです｣
『えぇ〜〜ほんまに好き、』
スタッフさんに今野くんすごい好かれてるねえ、と話しかけられ嬉しいっすよ、と返してる姿すらも愛おしい。
横顔が綺麗、金髪がふわふわにセットされてて、色白が黒をものすごく引き上げてる。美の暴力では？？
『こんぴ、今日は付き合ってくれてありがとう』
今｢…Aさん俺が企画だから来たって思ってます？｣
『そりゃお仕事やしねぇ』
今｢…プライベートでしよって言われてもしますよ。俺は｣
『え、』
今｢その着物も、事前に俺が選んだし。｣
『は、えっ、ちょ』
キュンキュンが止まらん。数年前のあの日に慌てて走って買ってきてくれた絆創膏の箱も大事にとってるって言ったら嫌がるかなあ、
初めて応援したいって思った人やから、これからも推させてねこんぴ。
『ずーっとすき！』
今｢…はい、どうも。｣
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作者名：ブル | 作成日時：2022年10月20日 3時
