迷惑……? ページ29
潤side
「……気持ち悪……」
朝の5時。
何だか胃がむかむかする感覚で目を覚ました。
……取り敢えず水飲も、と立ち上がる。
「……っ、やば……」
身体を起こすと、頭がぐわんっと揺れる。
うまく力が入らず、ぺたんと地面に座り込んでしまう。
「……風邪か……? 」
そう呟く声も若干おかしい。
熱もある気がするし。
「風邪のオンパレードなんすけど……げほっ」
もうこうなったら眠れないので、取り敢えず立ち上がる。
ぐらぐらする身体を手で支えながら、俺は部屋から出てキッチンに向かった。
「……げほっ……ごほ……」
何度目か分からない咳をしながら、朝ごはんを作っていく。
いつもより少ないけど、今日は許して。
「……おはよ、潤」
「智にぃ、おはよ」
いつもの時間に降りてきた智にぃ。
俺の声を聞いて、ぴくっと眉を動かした。
「風邪? 」
「んー、寝冷えだと思う。そんなにしんどくないしね」
「なら良いけど。無理しないように」
「ん」
嘘。
頭も痛いし、喉も胃も。
力抜いたら倒れそうだし。
けど、兄ちゃん達に心配はかけられない。
「作るから座っといて」
「はいよー」
いつも通りに珈琲を作って、智にぃの前にことんと置く。
ふわん、と煙がたち匂いが辺りに香る。
「……おはよぉ……」
若干眠たげな和にぃが起きてきて、智にぃの隣に座る。
俺は和にぃの分の珈琲も用意して、和にぃの前に置いた。
「ありがとうございます」
「ん。……おはよ」
和にぃも俺の声にぴくっと眉をひそめて。
けど何も言わずに珈琲を一口啜った。
俺も何も言わず、朝ごはんの準備を進める。
「おはよ!! 」
「……はよ……」
雅紀にぃと翔がキッチンに入ってきた。
雅紀にぃは騙せるかもしれないけど、翔には絶対ばれるなぁ。
「……潤、風邪引いた? 」
ほら、ね。
「ん。寝冷えだと思うんだけどね。……あ、これそっち持っていって」
心配そうに俺を覗き込む翔。
これ以上何か聞かれないように、俺は皿を翔に渡した。
「う、ん。……しんどかったら言えよ? 」
「だいじょぶだって」
翔は納得いかないような顔をしながらも、皿を机に運ぶ。
俺は箸やらコップやらを並べながら、その視線に気付かないふりをした。
翔が何も言ってこないことを祈りながら。
「……痛……」
いきなり頭にずきんっと痛みが走る。
誰にも聞こえないように呟いて、俺は頭を押さえた。
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0915ARS - これすごい面白い！そろそろ恋とか入れて欲しい！後ファンクラブの詳しい下り入れるとか… (2019年10月16日 20時) (
レス) id: a982556a6b (このIDを非表示/違反報告)
嵐_翔潤_ - あいさん» 本当ですか? そう言っていただけてとても嬉しいです!! またリクエストお待ちしておりますね!! (2019年8月5日 21時) (レス) id: 7d8c2c7b97 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ありがとうございます☆楽しく読ませてもらいました(*≧∀≦*) (2019年8月2日 17時) (レス) id: 2eccc29f15 (このIDを非表示/違反報告)
小,加 - はい！ 全然大丈夫です！ 楽しみに待ってます (2019年8月1日 8時) (レス) id: c2b14c6c1f (このIDを非表示/違反報告)
嵐_翔潤_ - 小，加さん» リクエストが、前のリクエストと被ってしまうのでいくつか間を空けてから書かせていただいてもよろしいでしょうか? (2019年7月30日 22時) (レス) id: 7d8c2c7b97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嵐_翔潤_ | 作成日時：2019年7月12日 7時
