テスト ページ17
翔side
「来週からテスト期間入るからな、お前らちゃんと勉強しとけよ」
朝のHR。
担任の言葉に、そう言えばそろそろか。と1人頷く。
「うわぁ、テストかぁ」
前の席の
「翔、ノート貸して? お前見た目不良の癖にノート真面目に取ってるもんな」
「見た目余計だろ。……けどごめん、先約」
「マジ!? 誰だよ、俺の生命線奪うの!! 」
お前のじゃねぇけどな、と苦笑しつつ。
今日の朝のことを思い出す。
「……翔」
朝、学校へ向かう道の途中。
潤が思い出したように俺の名前を呼んだ。
「ん? どうした? 」
足を止め振り返る。
隣では和にぃも同様に振り返っていて。
「……ノート貸して」
「ノート? 」
「……テスト勉強、するから」
何だかびくびくしている潤。
……あ、そう言うことか。
「……潤君、自分のノートは? 」
隣では和にぃも気付いたようで。
意地悪な顔で潤に詰め寄っていく。
「ぅ、か、書いてない」
「だと思いました。……翔、貸してあげてください」
「はーい、潤次はねーぞ? 」
「……ん」
「てわけ。だからお前には貸せない」
「はぁ、潤かぁ。勝ち目ねぇじゃん」
「何を勝とうとしてんだよ」
ぶぅ、と口を膨らます雅。
俺が聞き返すと、口の端をにっと吊り上げ口を開いた。
「……んー、翔からの愛? 」
「ぶっ!? 」
雅の言葉に、俺は飲んでいたお茶を吹き出す。
何言ってんだこいつ。
「知らねぇの? お前の潤愛、有名だぜ? 」
「……げほ、愛ってなんだよ。……げほげほっ」
まぁ、甘やかしている自覚はあるけど。
愛って表現される程か?
「女子とか、結構お前らで妄想してるぞ? 」
「ふは、何をだよ」
してねぇだろ、なんて近くの女子をちらと見る。
と、びくっと目線を逸らされた。
え?
……してねぇ、よな?
「……翔、何してんの? 顔変」
「何してんの? だけで良いだろおい」
窓から聞こえる声。
そちらに目線を向けず答える。
「何、今から移動? 」
「ん。あ、おはよ雅」
「おはよ、潤。最近イケメンに磨きかかってんじゃね? 」
「ふふ、ありがと」
じゃ、と最後にそう言って潤は友達のもとへ向かう。
その友達にひらひら、と手を振って雅に向き直った。
「……最近潤丸くなった? 」
「かも。何、惚れた? 」
からかうようにそう言えば
「んな恐ろしいこと出来るかっての。潤に惚れたらお兄さん達に殺されるわ」
とかほざく雅。
俺は雅を放って、俺は1時間目の準備を始めた。
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0915ARS - これすごい面白い！そろそろ恋とか入れて欲しい！後ファンクラブの詳しい下り入れるとか… (2019年10月16日 20時) (
レス) id: a982556a6b (このIDを非表示/違反報告)
嵐_翔潤_ - あいさん» 本当ですか? そう言っていただけてとても嬉しいです!! またリクエストお待ちしておりますね!! (2019年8月5日 21時) (レス) id: 7d8c2c7b97 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ありがとうございます☆楽しく読ませてもらいました(*≧∀≦*) (2019年8月2日 17時) (レス) id: 2eccc29f15 (このIDを非表示/違反報告)
小,加 - はい！ 全然大丈夫です！ 楽しみに待ってます (2019年8月1日 8時) (レス) id: c2b14c6c1f (このIDを非表示/違反報告)
嵐_翔潤_ - 小，加さん» リクエストが、前のリクエストと被ってしまうのでいくつか間を空けてから書かせていただいてもよろしいでしょうか? (2019年7月30日 22時) (レス) id: 7d8c2c7b97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嵐_翔潤_ | 作成日時：2019年7月12日 7時
