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「Aの記憶が確かじゃないわけないじゃない!」
「貴方学園ﾄｯﾌﾟよ!?」
まあ。私は一応学園ﾄｯﾌﾟ。権力もﾄｯﾌﾟ。
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ﾎﾃﾙであったぶつかった男の人。
私の記憶が確かなら、その男性は今度のお見合い相手。
掴まれた腕は優しかったけど...
初めて異性に触られて、距離が近くて怖くて...
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「A、運命って信じる?」
A『運命?』
「そうよ!それ、運命なんじゃない?」
A『運命...』
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そう言われてしまえば、運命のような気になってしまった。
それで、今。
この男性は“運命”というﾜｰﾄﾞを使った。
これは本当に運命?
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涼介「...は?ただの見合い相手なんだから、それで運命かどうかを決めるのは違うんじゃね?」
どう見てもお金持ちのお坊ちゃまって感じもしなければ、
寧ろ言葉遣いも態度も悪い。
それでも、歩幅を合わせてくれたり、社交辞令でも着物を褒めてくれたり。
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少し頬が熱くて、心臓が煩い。
A『やっぱり...覚えてないですよね...』
運命は運命でも...相手が覚えていなきゃ意味がない。
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涼介「何を...」
A『数ヶ月前...ここであなたと私がお会いしました。』
後ろに聳え立つﾎﾃﾙを見上げる。
涼介「え、まじで?」
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A『廊下でぶつかって...』
ぶつかって...なんか睨まれて...怖くて....逃げました。
言えないわ。仮にも運命の相手。婚約者。
涼介「あーあったかもな?」
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え、思い出してくれた?
A『あ、その時私...逃げてしまって...』
涼介「あーそうだっけ?」
笑った顔は全然怖くない。
なんか...胸が締め付けられる...
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A『すいませんでした...』
涼介「いいよ、そんなの。俺も多分ｲﾗｲﾗしてたから。」
A『よかった...』
...え?なんで...“よかった”...?
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ハルカ(プロフ) - 今現在泣いて泣いて泣いてます。ほんとに話の中に吸い込まれます。 (2018年10月10日 18時) (
レス) id: f0d758750d (このIDを非表示/違反報告)
斑鳩 - どんどん読み進めたくなっちゃいますね♪ (2017年9月24日 19時) (レス) id: 73437f3fa3 (このIDを非表示/違反報告)
涼苺飴 - 遅れて読んでます！！いっぱい泣きました(泣)とってもここまででは、切ないです。16までおいつけるかな……。とっても面白いです！！頑張ってください♪ (2016年12月5日 18時) (レス) id: 0f2acbae67 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - いちご姫さん» ありがとうございます！！ (2015年8月7日 20時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
いちご姫 - おもしろい！ (2015年8月6日 11時) (レス) id: 095752f868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすみ
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時：2015年3月30日 17時
