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「わ、雨降ってんじゃん」
「傘買ってく？そこにコンビニあるし」
「そーす、」
るわ、って言おうとしたら、
耳に飛び込んできたのは先生の名前で。
声の方を見ると、
長身の、やたらスタイルよさげな男が手を振ってて、
その視線の先には、まさかとは思ったけど先生で。
「ごめん！一緒に入れて！」
そう、声の大きさと立ち姿でやたら目立つ男に、
先生が近づいて、
笑いかけたのが見えた。
先生から何かを受け取って、
同じ傘に入って去っていく姿が、
あの、塾をやめようと決意した日に見た光景と重なって、
何も言えなかった。
「翔さん？」
「あぁ、ごめん」
「さっきの人？」
「ん、まぁそう」
あの男、多分年上だった。
あんなふうに、
優し気で、包容力があって、
先生と同じところから同じものを見れるような人が、
先生を幸せにするんだろうな、とは思ってたけど。
いざ、目の前に現れると、
見てしまうと、
あの時と同じで、ショックがでかい。
「つけるよ」
「は？」
「あの二人多分付き合ってないから」
「は？なんで」
「距離感がちょっと離れすぎ、カップルだったらもっとくっつくだろうし。」
「あぁ...」
たしかに、やたらと腕組まれて迷惑だった記憶がある。
「いいからつける」
ニノと二人の後を追って、
え、近くね？とか
先生顔赤くね？とかハラハラしてたら、
男が家に入るときにバレそうになって。
「あっぶね、」
間一髪で危機を脱した後、先生をさらにつけようとしたら、
ニノが一言。
「翔さんさ、今から俺が言うこと守って」
「ん？何」
「絶対守ってよ」
それは、
策士のニノが考えた、とんでもない計画だった...。
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ももねる(プロフ) - たまりんさん» はじめまして、読んでいただけてとても嬉しいです。楽しんでいただけるよう、精一杯頑張ります、よろしくお願いいたします。 (2020年5月5日 18時) (
レス) id: 783ca8666b (このIDを非表示/違反報告)
たまりん(プロフ) - はじめまして。 S Sさんが好きで、オススメ作品に上がっていたので読ませていただきました。それぞれの恋心が見え隠れして、続きが読みたいと思いました。更新楽しみにしております。 (2020年5月5日 9時) (レス) id: 73cb3c7af7 (このIDを非表示/違反報告)
ももねる(プロフ) - あやみさん» はじめまして、コメントありがとうございます！とても嬉しかったです、頑張ります(*´艸`*) (2020年4月29日 22時) (レス) id: 783ca8666b (このIDを非表示/違反報告)
あやみ(プロフ) - こんにちは！はじめまして。設定が面白くてこれからが楽しみです！ご自分のペースで頑張って下さい！ (2020年4月29日 13時) (レス) id: 640a7319d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももねる x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akinko0125
作成日時：2020年4月28日 23時
