◆僕の衝動 ページ19
あの日、
いいよって先生は笑ったけど、
もしかしたら社交辞令かもしれないし。
そもそも、潤くんと一緒に住んでるかもしれないし、
俺としたことが、
彼氏かどうかに気を取られすぎて、
そこんとこ確認するの忘れたし。
一回気になると、
人間ってとことん気にする。
俺もそう、
めっちゃ気になる。
気になりすぎて、
ちょっと仕事に支障をきたすくらいには。
「珍しいねー翔さんがミス連発」
「うっせ」
「もしかして、例の彼女？」
「はぁ？」
「今までと違って、一筋縄ではいかないヒト♡」
「だまれ」
ニノがニヤニヤして、俺をからかってくる。
前の席の先輩も、
櫻井に落とせない女がいるのか、
って顔してやがる、ムカつく！
「ね、真面目に協力しよっか？俺も翔さんには幸せになってほしいし」
でしょ？って目をキラッキラさせるから、
お、おう、とか口を滑らせて、
あ、って思った時には、
そういえばこいつ、そういうので懐に入るの得意だったって思い出した時には、
「じゃ！今日終わったら話聞くからいつもんとこで☆」
「...」
時すでに遅し。
終わった...。
別にどうこうしたいわけじゃない、
ただ、俺の中で先生が特別だってことに気づいただけ、
ただ、今の先生がどんな風に暮らしてるのか知りたいだけ、
「翔さん...それ、下手したらストーカーの始まりだよ」
「は？」
「会いに行く勇気はない、けど気になるから店だか家だかを見に行くっていうのはね、アブナイ人がやることなの」
「マジ？」←やろうとしてた人
「運よく気づいてくれるわけないでしょ、おまけにその先生鈍ちんだし」
「あ...確かに...」
「やることは一個だよ」
「...何、」
「1回会いに行けばいいんだよ」
しれっとした顔で、ニノが、
さも当たり前かのように言った。
「は？だからそれが無理なんだって」
「翔さん、そんなんじゃ先生モノにできませんから。」
「だからそういうことを望んでるわけじゃねーって」
「自分でそう思ってないかもしれませんけど、仮にその人に相手がいなくて、昔のままで、若干脈があったら、...ゆくゆくはそうなりたいって思うんでしょうが」
今はそう思わなくても、そのうちどんどん欲しくなりますよ。
笑ったニノは、煙草をくわえる。
先生、煙草吸わなさそうだろうし、嫌いそうだよな、
そんなことを思った俺は、
ニノの言う通り、
先生が気になって仕方ないんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 252人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ももねる(プロフ) - たまりんさん» はじめまして、読んでいただけてとても嬉しいです。楽しんでいただけるよう、精一杯頑張ります、よろしくお願いいたします。 (2020年5月5日 18時) (
レス) id: 783ca8666b (このIDを非表示/違反報告)
たまりん(プロフ) - はじめまして。 S Sさんが好きで、オススメ作品に上がっていたので読ませていただきました。それぞれの恋心が見え隠れして、続きが読みたいと思いました。更新楽しみにしております。 (2020年5月5日 9時) (レス) id: 73cb3c7af7 (このIDを非表示/違反報告)
ももねる(プロフ) - あやみさん» はじめまして、コメントありがとうございます！とても嬉しかったです、頑張ります(*´艸`*) (2020年4月29日 22時) (レス) id: 783ca8666b (このIDを非表示/違反報告)
あやみ(プロフ) - こんにちは！はじめまして。設定が面白くてこれからが楽しみです！ご自分のペースで頑張って下さい！ (2020年4月29日 13時) (レス) id: 640a7319d1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ももねる x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akinko0125
作成日時：2020年4月28日 23時
