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冷たい麦茶の入ったグラスが汗をかいていた。
蓋が開いてしまった記憶はまるで昨日のことのように鮮明ではあるけれど、現実には三年強という月日が流れている。ガキだった俺も、精神的に大人かと言われれば唸ってしまうとこではあるにせよ法的には既に大人の仲間入りをしていた。
「そうか、もうお酒が飲めるんだね。雰囲気も変わるわけだ…」
「せんせーはあんま変わってないすね」
「25超えたら見た目はそこまで急激に変わらないものだよ。とはいえもう30代だけど」
あの頃と同じように淡々と話す声に、頭が錯覚する。空白の期間なんてなかったような気がしてしまう。その間それぞれの毎日があって、それぞれの世界があったというのに。
「最近どうなんですか？」
「どう、とは？」
「あ…いや…仕事とか。学校、とか」
「相変わらずだよ」
俺の本心がそこにないことを察しておきながら無難な返事をして、あぁでも。なんて続ける。
「君みたいな生徒はあれから現れていないよ」
ねえ、だから、そういうの勘違いするって。単純に国語科の準備室に通うような生徒がいないってだけのことなんだろうけど。俺みたいに、先生の物になりたがった生徒もいないってことだと、思いたい。いや何考えてんだよ俺。自惚れてんなよ。
「そうだ、この後なにか予定はあるの？」
「いえ？特に、なにも」
「じゃあ乾杯しよう」
アルコールが入れば謎にぎこちない俺も多少は饒舌になると思ってくれたのか、先生はそんな提案をした。飲める年になったことを、あともしかしたらこの再会を、喜んでくれているんだろうか。
「ワインで良い？他のが良ければ買いに行こう」
「赤なら飲めます」
「それなら丁度よかった」
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7oh(プロフ) - 薫さん、おはようございます！読んでいただきありがとうございます。褒めてもらえてうれしいです！ありがたきハピネスです！！葉山先生より少し色がある、っていうのグッときました。先生側の話もお楽しみに！ (2019年7月1日 8時) (
レス) id: c7b4c0e1dc (このIDを非表示/違反報告)
薫(プロフ) - 7ohさんこんばんは！いっきに読んでしまいました。翔くんの歳下なのに潤の扱い方とかチャラい外見とか、私の好きな要素がつまっててありがとうの世界です！潤は、葉山先生より少し色がある感じ…翔く素敵です。いいです。別バージョン楽しみに待ってます (2019年7月1日 2時) (レス) id: 93fa30b886 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：7oh
| 作成日時：2019年6月30日 21時
