私と先生の秘密。2 (ページ10)

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60時間目。ページ10

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それから10分でも帰るまでに時間に余裕がある時は

情報収集する為に先生に話をしたり

進路相談室に行ったりと

本格的に受験について考え始めた。

ひーくんは1週間のうち半分くらいはご飯食べに来るけど

やっぱりちょっとお疲れ気味みたいで…

この前も

「ひーくん、最近忙しいみたいだけど
ちょっとでも早く寝れそうだったら寝て疲れとってね？」

と言うと

『あぁ…うん
でも今、次のテストの問題作ったりしなきゃいけなくて
何もない時に比べたら寝る時間ないから…』

「……タッパーにおかず詰めて
私がお家に作り置き持っていってあげるから
無理しすぎないでね？」

優しさのつもりで言ったこの言葉に

『……Aの姿見た方が少しでも疲れ飛ぶかも
って思って来てるんだから、無理なんて言うなよ』

って少し怒られちゃって…

「…ごめん、そうゆうつもりで言ったんじゃないんだけど
そう聞こえちゃうよね…ごめんね？」

『いや…俺もごめん、ちょっと強く言いすぎた。
作り置き嬉しいけど、1人で夜道歩いたら危ないし
欲しい時が来たら俺から頼むから大丈夫だから』

なんだかすれ違う日が多くなって方がする。

お兄ちゃんからも

「お前ら喧嘩でもしてんの？」

って言われちゃうし。

喧嘩なんかしてないけど

先生と生徒ってやっぱりどこか同じような

学校って環境にいるのに全然違うから

分かってあげたいのにできなくてもどかしい。

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