私と先生の秘密。2 (ページ36)

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86時間目。ページ36

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ひーくんの運転でいろんなところに連れて行ってもらって

楽しかった旅行ももう帰る時間。

ひーくんも学校に行って

仕事しなきゃいけない日がいくつかあるらしく

丸々休みの日がたくさんあるわけじゃないんだって。

私に比べたら大変。

だからお弁当作るよって言ったんだけど

『職員室にいる先生たちに
Aの手作り弁当見られたくないから我慢する』

だって笑

ちょっと理由はよく分からないけど

代わりに毎日ご飯食べに来るらしく

そうやって言った割には

『Aの迷惑になるならちょっと減らそうかな』

とか言ってるし笑

私は全然いいんだけどなぁ

夜に来るの分かってたら

それまでにやることやれば問題ないし？

夏休み中の過ごし方も相談したところで

『最後にさ、行きたいところあるからいい？』

ひーくんがデートの最後に連れて行ってくれたところ

それは、あの場所で…

「久しぶりに来たね」

『そうだな』

ひーくんと私にとって思い出の場所。

ずっと大好きだった人と付き合うって

本当に幸せなんだって思った場所。

景色を見ながら浸っていると

『俺さ、Aが高校卒業したら
Aの両親と翔太に挨拶に行くから』

ひーくんからの言葉に

「えっ」

と声を出すと、ふわっと優しく微笑んだ。

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