同棲してます、。 Vol.19 Ryosuke

1017 *Ryosuke* ページ17

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包んだ頰が目に見えるように赤く染まる｡


沸騰するんじゃないかと思うくらい熱いんだけど｡


“だって､”と目尻に涙を溜めて困った顔をする｡


なににそんな恥ずかしがる要素があるのか俺にはわからないけど｡

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涼介｢さっき､俺はもう好きじゃないのかもしれないって…あれどういう意味？」


言葉でも示して行動もとってるのにまさか全然伝わってないの？！


なにそれショックすぎない？！


俺の今までの時間無駄だった？！

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A｢それは…｣


言いにくそうに視線を逸らしたA｡


っていうか言いたくないとでも言うように口を噤む｡


いやいや散々俺に言わせといて自分は言わないとかなしでしょ｡

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A｢っ？！…ち､かい…｣


鼻先がくっつくくらい距離を縮めたらふるふると震えるように､


わかった､言うから！と縮めた距離はあっという間に遠のいた｡


A｢終わりにしたい､…って…涼介が言ったから…｣

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また泣きそうに下唇を噛む小さい歯｡


涼介｢え…｣


そんなこと言ったっけ？


全然覚えてない｡そんなわけわかんないこと…

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A｢（人1）たちの､結婚式の日…｣


あれは何週間前だ？


記憶を思い返すように頭の中を回転させる｡


そんなこと､…言ったような気も…

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涼介｢…あ…え、聞いてたの？」


思い出したあの日の景色が蘇る｡


Aって酔ってたよね｡…よく覚えてるな｡


A｢聞いてたって…涼介が聞こえるように言ったんじゃん｡｣

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涼介｢あれは､そういう意味じゃなくて…｣


そんなつもりはなかったんだけど…


開放的な気分になったのは間違いなかったけど｡


じゃあどういう意味?とでも言いたげな表情を見せる｡

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A｢終わりにしたい､って…もうやめたいのかなって､別れたいのかなって…色々考え出したら止まらなくて…｣


そんな風に悩ませてたなんて気づきもしなかった｡


違うよ終わりにしたいってそういう意味じゃなくて｡


涼介｢いつまでもこの関係続けたくないなって話で｡｣

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