登校2日目・衣装 ページ7
どうやら衣装は2着あるらしく、僕が着る最初の衣装は純白のAラインドレス。
男だから胸がないのが分からないように、胸元にはふわふわとしたフリルがふんだんにあしらわれている。
「お、着替え終わったね！」
マネージメントさんと話が終わったのか、みかさんが部屋に戻ってきた。
僕のことをじっくりと見てふむふむと何か考えている。
すると、ばっとドレスの裾を捲りあげた。
「ちょ！ちょっと！！」
思わぬ行動にさすがに恥ずかしくなり、まくり挙げられたところを両手で抑える。
「よし。やっぱりこっちだな…。ちょっとA、いったんドレス脱いでくれる？」
え？なんで？
なんて思いつつも大人しくドレスを脱ぎ、用意されたバスローブへと着替えた。
みかさんはちょっと待っててと言い、脱いだドレスを持ち部屋を出ていった。
しばらくすると、みかさんが先程のドレスを持ち戻ってきた。
「じゃあこれ、もう1回着てくれる？」
渡されたドレスは先程よりも軽く感じる。
更衣室のカーテンを閉め、もう一度ドレスに着替える。
「成程…。」
カーテンをあけ、みかさんの前に立つ。
「うん。やっぱりこれが正解だね！」
ウンウンと頷くみかさん。
先程は床まであったドレスが今は膝上までの長さになっている。
先程までは綺麗なイメージだったけど、アレンジ後は可愛いらしいイメージ。
ふわふわとしたスカートが女の子らしさを引き立てていて可愛い。
「おっまたせー！」
2人して可愛いねーなんて言っていると突然大きな音を立て開かれた扉。
そこにはとびきり笑顔のみきさんが立っていた。
「終わったよーん！ほら！待ってるよ！ラウくんおいでー！」
廊下の方を向き、おいでおいでと手招きするみきさん。
しばらくすると、ひょこっと顔をのぞき込ませた彼。
まって！！
「か…」
「「「か？」」」
僕以外の3人は、固まった僕を不思議そうに見つめてきた。
「かっこいい！！え！！やばい！！めちゃくちゃかっこいいよラウールくん！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 81人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：塩おにぎり | 作成日時：2023年4月16日 16時
