捜査一課の黒羽さん 7【名探偵コナン】

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暑かった日々が過ぎ去り、過ごしやすい季節がやって来た。と思ったらすぐに肌寒い季節がやって来る。



『さ・・・寒い・・・・』


もぞもぞと布団の中で動きながら寝返りをうつ。

カーテンの隙間から差し込む光で、朝が来たんだとわかる。いつもならとっくに登庁している時間だったが、今日は違う。何故なら今日は・・・・久々の休みだから！


夏は事件事件の連続でまともに休みをとれなかったが、夏が過ぎると比較的大きい事件は起きなくなり、久々に休みをとった。いつもこうならいいのに・・・・・


せっかくの休みだからゴロゴロしたい気もするが、普段できないことをしてもいいな・・・と思い立ちガバッと起き上がる。模様替えとか大掃除とか普段出来ないことをやろうかな。思い立ったが吉日っていうしね。







そんなこんなで色々なことをしていると、あっという間に夕方になっていた。


『ふ〜・・・・疲れた』

ソファーに座りコーヒーで休息をとりながら、何となく携帯のカメラロールを開く。一番古い写真に遡り、スクロールしながら次々に写真を見ていく。




『懐かしい〜・・・皆若いな〜・・・』


警察学校の卒業式の日に撮った写真を見ると、ふと漏れてしまった。しみじみしながらスクロールしていくと、3年前から途端に松田が映っている写真が増えていく。そして最近になると、私と松田が映った写真が増える。


『あ、トロピカルランド行った時だ。この時はまだ付き合ってなかったんだっけ・・・・・その次は・・・・京都に行った時か。ってアレ？』



京都に行った時を最後にカメラロールは終わった。もしかしてこの時を最後に、どこも出掛けてない？

思い返せば、事件でお互い忙しくてどこも出掛けていなかった。
でも、休みが被ることなんてそうそうないし・・・遠くには出掛けられないよね。


その時ふと、以前佐藤さんに言われたことが頭をよぎった。





――――――――――


「デートはしたんですか？」

『デートねェ・・・・』

「・・・・してないんですね」

『あはは・・・・』

「長年両片思いを拗らせたらしいですし、別れるなんてことはないと思いますけどデートの一つや二つ、した方がいいと思いますよ？警察官である以上簡単ではないと思いますが・・・・・・」


――――――――――




『んー・・・でもなぁ〜』


したいっちゃしたいけど、松田がどう思ってるかはわからないんだよなぁ。でも・・・・


『聞くだけ聞いてみようかな・・・』

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