第百十六夜 神威side ページ45
喧嘩をしていて気づかなかったのだが、ふとAが居ない事に気がついた
威『…あれ、A?それにあいつもいないネ』
そう言うと神楽もその事に気がついたのか、その場でAとあいつの姿を探す
神『…あ、あそこじゃないアルカ?』
そういって神楽が奥の部屋を指差す
指がしめしている方へ目線をずらすと、そこにはAとあいつが楽しそうに話している姿が見えた
威『……。』
神『…あれ、いつもみたいにシスコンは発揮しないアルカ?』
威『うるさいヨ』
キョトンとした神楽にそう言い放つ
威『でも、確かにちょっと寂しいネ…。だけど、あのAがあんな笑顔で笑うようになったのは、あいつに会ってからだヨ。俺はもうAに辛い思いはせず、ずっと笑っていてほしい』
神『…そうアルネ。私もそう思うヨ』
神威side終
・
・
貴『じゃあ、部屋に戻りましょうか』
総『…まってくだせぇ!』
そう言って、湯呑みを持って部屋を出ようとすると沖田さんに止められる
貴『…どうしたんですか?』
振り返ると、沖田さんはさっきの明るい顔ではなくどこか真剣な顔をしていた
総『…俺はお前の事が好きでさぁ』
貴『…え』
持っていた湯呑みを落としそうになったが、なんとか一瞬ゆるくなった手をまた強く握る
嘘でしょ?
そう口からでそうになった
だって沖田さんが私を?
だけど、沖田さんの顔は真剣なまま
本気なんだ、そう思った
総『…この事を伝えたらお前が何処かにいっちまいそうで、伝えようか迷いやした。でも考えたら考えただけお前が好きだって、そう思いやした』
貴『…沖田さんはずるいです。私を驚かせていつも笑ってきます。でも、その笑顔が私は大好きなんです。私が嬉しくて喜んでいる時、微笑んで頭を撫でてくれる沖田さんが好きです。私も沖田さんの事が好きです』
あぁ、言っちゃった
私、今どういう顔しているんだろ
顔が熱い
お茶を入れたコップに力がこもる
287人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かえるちゃん - 感動しました!! 途中から泣いてしまいました!! 神威が、部屋に閉じ込めたりしているときに、嫌な気持ちもあったけど、理由を知ってもっと泣いてしまいました! (2018年12月27日 17時) (レス) id: 0d0314bacb (このIDを非表示/違反報告)
うい - 超感動しました。涙目でした。 (2018年5月7日 1時) (レス) id: 163a15ad2d (このIDを非表示/違反報告)
88888888888888881:1./-./,3;?(:?4(?4(?4)/4(4/;(45(3-5(-3(-34( - 12 (2018年4月13日 21時) (レス) id: 85cf7f8a2a (このIDを非表示/違反報告)
藍子 - 感動しました。(ToT)( *´艸`) (2018年3月18日 14時) (レス) id: 893e982a22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくり - 面白かったです! (2018年3月18日 10時) (レス) id: daf7af853c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:amipanda x他1人 | 作成日時:2016年6月27日 23時