【銀魂】神威が真撰組から連れ戻したのは神威の妹！？ (ページ41)

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第百十三夜ページ41

急に沖田さんから抱きしめられて、顔に血が登ってくるのが分かった

貴『…お、沖田さん？！どうし…！？』

はっとしてお兄ちゃんを見てみると、お兄ちゃんはびっくりして、目を見開きポカーンと口を開けていた

総『…本当に…本当に心配しやした…』

貴『いやいや沖田さん！今はちょっと私の心配をするよりも自分の心配をしたほうがいいんじゃ…』

さっきまで頭に登っていた血が、次はどんどん下がっていく

威『…お巡りさん…誰の許可をえてAを抱きしめてるの？早く離れてくれるかな…？』

お兄ちゃんはそう言って沖田さんを必死に私から離そうと引っ張っている

神『なーに言ってるアルカ！？お姉ちゃんを独占してもいいのは私だけアル！』

そう言って神楽は後ろからギュッと私に抱きついた

貴『神楽！？…ふふ』

おかしくなってつい笑ってしまった

お兄ちゃんの顔を見てみると、怒っているのには違いない

けど本気で沖田さんを私から離そうとするなら、引っ張るのではなく、殴ったりするだろう

それをしないということは、つまり沖田さんを傷つけないようにしているって事

こころなしか、お兄ちゃんの顔は笑顔も混ざっている顔をしているように見えた

沖田さんも笑っているし、神楽なんか満面の笑み

みんなの笑顔が見える

目が見えるって……やっぱりいいな…

貴『……あ、そういえばパピーは今どこにいるの？』

はっとなり、後ろから抱きついてる神楽に聞いてみる

神『パピーは仕事の合間に来たみたいで、薬を渡したらすぐ仕事に戻っちゃったヨ』

貴『…そっか』

それを聞き、少し落ち込む

会いたかった

会ってお礼がいいたかった

そんな事を考えていると、お兄ちゃんが沖田さんを引っ張るのをやめて、口を開いた

威『……それとねA、Aは少し薬を打つのが遅くてね、目に後遺症が残ったんだ…』

貴『…え？』

お兄ちゃんが私に鏡を手渡してくる

それを受け取り、鏡で自分の目を見てみる

鏡に写ったのは血のような赤色の瞳

貴『……お兄ちゃんや神楽と同じ目の色が変わってしまったのは悲しいけど、私は皆といれるならこれでもいいよ^^』

私はそっと目に手をあててそう言って笑った