【銀魂】神威が真撰組から連れ戻したのは神威の妹！？ (ページ29)

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第百一夜ページ29

貴『私のせいで二人を危険なめにあわせたくないの。だから私を置いて逃げて』

私は目が見えないし吐血もする

一緒に逃げている際に足手まといになり、二人を危険なめにあわせたくない

総『お前がここに置いていけと言っても、俺はお前を置いてはいきやせん』

神『私もアル。もうお姉ちゃんと離れたくない。だから…私達と一緒に逃げてほしいアル』

神楽はそう言い私の手を握る

神楽の手はとても小さくて温かかった

貴『でも…』

神『お願いアル』

さらに神楽は、私の手を強く握った

貴『…二人とも…ありがとう…』

先ほどまでは二人に逃げてほしいと言っていたけど、本当はまた昔みたいに一人になるのが怖かった

だから二人にこんなに嬉しい言葉を言われ、嬉し涙が溢れてきた

総『泣くのは早いですぜぃ？ほら、早く背中に乗ってくだせぇ』

貴『うん、そうだね』

そう言って沖田さんの背中に乗った

神『もし敵に見つかったら、私が援護するアル』

総『たのみやす』

そして私達は、病室から出て行った

目が見えないけど、廊下にでると鉄のような匂いがするので、あたりは血の海なのだろうと悟った

私のせいで罪の無い人達の命が奪われたのだと思うと、胸が張り裂けそうになり、沖田さんの服をギュッと握った

廊下に出て少したった時だった

急に沖田さんが進むのを止めた

貴『…沖田さん、どうしたんですか？』

心配になり沖田さんに尋ねる

総『…今、一番会いたくない奴と会っちまいやした』

今、一番会いたくない奴…

それってまさか…

？『やっと見つけた。夜兎族の女』