第九十三夜 ページ21
貴『病院…?』
朝早くからお兄ちゃんがやってきて、病院に入院しないかと相談しにきた
威『俺は少し用事ができちゃってネ…。病院なら吐血した時も対処してくれるし、Aも安心できるでしょ?』
正直驚いている
今まで私を自分のそばにいさせようとしていたお兄ちゃんがこんな考えができるようになったなんて
お兄ちゃんの側にいれなくなるのが悲しい
だけど、私の心配をしてくれて嬉しいような
そんな気持ち
貴『確かにそうだね。お兄ちゃんにも用事があるみたいだし。…私、入院するね』
でも、用事ってなんだろ…?
お兄ちゃんも、いつもみたいに笑ってないし、聞けそうにない
なにかあったのかな…?
聞けないまま、病院に入院した
大江戸病院っていう病院らしい
お兄ちゃんは、入院の手続きが終わるとすぐに行ってしまった
私は一人、ベッドに腰掛けている
窓から入ってくる風が心地良い
ポト…
頬を伝って手に涙がこぼれ落ちた
貴『うぅ…なんで目が見えないの…景色が見たいよ…皆の顔が見たいよ…』
一人になると、すぐ弱気になって涙が溢れてしまう
泣いても目が見えるわけでも、病気が無くなるわけでもないのに
やっぱり目に何も映らない、暗闇の中にずっと居るのは辛かった
そういえば…私にこんな重い病気があるって分かった時も、こんなふうに泣いてたっけ
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かえるちゃん - 感動しました!! 途中から泣いてしまいました!! 神威が、部屋に閉じ込めたりしているときに、嫌な気持ちもあったけど、理由を知ってもっと泣いてしまいました! (2018年12月27日 17時) (レス) id: 0d0314bacb (このIDを非表示/違反報告)
うい - 超感動しました。涙目でした。 (2018年5月7日 1時) (レス) id: 163a15ad2d (このIDを非表示/違反報告)
88888888888888881:1./-./,3;?(:?4(?4(?4)/4(4/;(45(3-5(-3(-34( - 12 (2018年4月13日 21時) (レス) id: 85cf7f8a2a (このIDを非表示/違反報告)
藍子 - 感動しました。(ToT)( *´艸`) (2018年3月18日 14時) (レス) id: 893e982a22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくり - 面白かったです! (2018年3月18日 10時) (レス) id: daf7af853c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:amipanda x他1人 | 作成日時:2016年6月27日 23時