君色に染めて。~教師の貴方と生徒の私~ 【arin♀】 (ページ11)

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～有岡side～

…伊野尾さんと話すのは楽しくて

あっという間に時間が過ぎる。

…こんな感情、初めて。

伊野尾さんといると、嫌な事も全部忘れられて

楽しい、幸せな気分になれる。

これって……

慧「…有岡先生？」

…この気持ち…知ってる。

大「…ねぇ、伊野尾さん」

目の前にいる伊野尾さんの、少しピンク色に染まった頬に

そっと、手を添える。

慧「…？」

大「俺が…伊野尾さんの事が"好き"って言ったら、どうする…？」

慧「え……？」

…言っちゃった。

けど、言わないと後悔すると思ったから。

慧「それって……」

大「…俺、伊野尾さんの事…好きみたい」

静まり返る教室。

あれ、教室ってこんなに静かだったっけ＿＿＿。

大「ごめん、こんな事言われても困るよね」

だって俺、"教師"だし。

きっとNoって返事がくる。

内心諦めていたら

慧「あの…っ」

伊野尾さんが、優しく俺の手を掴んできて

慧「私も、有岡先生が…好きです」

…そう、言った。

大「え…え？」

…聞き間違い？

いや、でも、伊野尾さんは確かに…

慧「入学した時から、ずっと……」

大「！？」

そ、そんな前から…！？

気付かなかった……

…でも

両想いって事で、良いよね…？

大「…好きです、伊野尾さん。
俺と…付き合って下さい」

慧「はい…！」

告白は見事成功。

晴れて俺と伊野尾さんは…恋人同士になれた。

大「これからよろしくね…"慧"」

慧「こちらこそ…"大ちゃん"」

互いの名前を呼びあった後

俺と伊野尾さん…慧は

触れるだけの、短いキスを交わした＿＿＿＿＿。