桜が舞い散る月夜には。

新しい友達2 ページ5

ナツメちゃんに腕を引っ張られ、着いたのは中庭。

花が沢山咲いている花壇に、ベンチがある。

A｢ここでいつもお昼食べてるんですか？｣

ナツメ｢うん。そうだよ…って、私達もう友達でしょ？敬語も無しでいいからさ！｣

A｢え、えっと、分かりました…じゃなくて、分かった。｣

ナツメは、それでよし、と言うように、満足気な顔をした。

敬語外せた…!!と、1人満足感に浸っていると、

頭に浮かんだのは、ハルヤくんの顔。

ハルヤくんにも、タメ口で話せるかな…

いやでも、あんなキラキラした人に私なんかがタメ口なんて…

ううん。やってみなきゃわかんないよ！

ナツメ｢おーい。Aちゃん？一人で百面相してどうしたの？｣

と言われ、私の顔は熱を持ったようにボッと赤くなった。

A｢えっ？私、百面相してた…？｣

ナツメ｢ぷっ。あはははっ！Aちゃんったら、面白い！あははははっ！｣

えぇっ。ちょっとナツメちゃん、笑いすぎwww

けど、私にも笑いの発作が移っちゃって大変！

2人でしばらく笑いあった。

昼休みの静かな中庭には、私達の笑い声が響いていた。

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