10話 ページ12
さーてと。
屋上のドアの前まで来た。
ドアノブに手をかけ、押し込む。
鍵はかかってなかった。
んじゃ、もう来てんのかな？
ゆっくりと扉を開け、覗き込む。
誰もいない。
奥にいんのかな？
ゆっくりと人1人通れる位まで扉を開け、体を滑り込ませ、扉を閉める。
それから屋上の奥の方に行くと、
いた。
島之内せんせーこと洞潔と、酒呑ハルヤこと酒呑童子。
｢お待たせ。もう来てたんだ？律儀だね。｣
島之内｢お前がルーズ過ぎるだけだ。｣
｢へー。上司にそんな事言うんだ??｣
ハルヤ｢おまえも俺にちゃんとした態度を取ったことがないだろう。｣
｢いやそれ童子に言われたくないし。姫以外にはたとえ上司だろうと暴言吐きまくってたじゃん。｣
ハルヤ｢あいつらはいいんだよ。｣
島之内｢話がそれています。ハルヤ様。｣
ハルヤ｢あぁ、そうだったな。で？その体は何だ？｣
｢かくかくしかじか｣←
ハルヤ｢その訳を聞きに来たんだろ…｣
｢そなの？｣←
ハルヤ｢バカか。｣←
｢何言ってんだよ。僕は天才だよ??｣←
ハルヤ｢もういい。で、なんでそうなった？｣
僕は洞潔ちゃんに説明した事を同じように童子に説明した。
ハルヤ｢人格解離ねー……｣
｢で、直す方法ないの？｣
ハルヤ｢あるわけないだろ。今人格解離の術を使える妖怪は、お前しか居ないだろうが…｣
｢んじゃダメじゃん。｣
ハルヤ｢まぁ、無理だな。｣
｢洞潔ちゃん？童子全然役に立ちませんが？｣←
島之内｢知らん。俺に言うな。あとちゃん付けるな。｣←
｢黙れ部下のくせに｣←
島之内｢なんで今更それ言った。｣←
｢言うこと無かったから。｣←
島之内｢おいw｣←
ハルヤ｢www｣←
｢草を生やすな。てか矢印入れすぎな作者。｣←
(ごめん☆by.作者)
ヨミ｢んじゃ、しばらく僕はAの体から出て童子の家で過ごすよ。戻る方法探さなきゃだし。｣
ハルヤ｢結局術使えるなら出れるんじゃ…｣
ヨミ｢それは無理。力足りないし。てか、解離したとしても、力が足りなくて僕は実体化出来ないから、妖怪が見える人と妖怪以外には見えないし。あ、それと、僕が術を使うって事は、Aの体に負担がかかるってことだから、当分Aは起きれないよ。欠席扱いにしといて。｣
ハルヤ｢なるほどな。欠席の件は俺が記憶を操ってやるよ。｣
｢せんきゅー。んじゃ、早速解離しますか。Aの体は洞潔ちゃんがAの家に運んどいてー。｣
島之内｢人使いが荒いな…まぁ、いいだろう。｣
｢んじゃ、やるよ？｣
僕は人格解離の術を使った。
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