第１１話「久しぶりの再会」 ページ13
マンションの前に止まる黒いシボレーに、自分の半身を見つけて迷いなく助手席に乗り込んだ
「久しぶり、秀一。はい弁当」
「相変わらず、何も聞かないな」
「聞かなくても大体わかるし、言いたくないことがあるみたいだしな」
「助かる」
手渡された弁当を受け取ると、早速包みを解いて食べ始めた
「で、急に呼び出ししてきた用件はなんだ？まさか俺の顔を見に来たなんて理由じゃないだろう？」
ピタリと、卵焼きを口に運ぼうとして止めた
「A、安室透という金髪碧眼褐色肌のベビーフェイスの男を知っているな」
「なるほど、質問ではなく確認と来たか」
「誤魔化すなよ。奴とはどういう関係だ？奴の正体は……＿＿＿」
「
ぴしゃりと鋭い語気で言い放つと、秀一は少し目を丸くした
「お前の同僚に昨日会った。銀髪の黒尽くめの男だ」
「そいつはッ！！」
「一応お前の本名は会話で入れないようにしたし、ただの公務員で通してある。問題ない」
「さすがだな……盗聴器の類は？」
「俺が付けさせるとでも？そもそも隙を与えてない。一応確認したが無かったしな」
「そうか」
「ああそうだ秀一、あまり俺達の国で暴れるな。後処理誰がやってると思ってるんだ？」
「悪いが、こちらもそうも言っていられなくてな」
「まったく、そうやって無茶ばっかり……」
思わず頭を抱えた。やはり、兄貴は今も父の背中を追い続けている。亡霊の父を
「A」
「何だ？」
見ると、兄貴は眉間に皺を寄せ、いつになく真剣な面持ちを浮かべていた
「俺と来い。FBIならもっと……＿＿＿＿」
「秀一」
「……だめか？」
「俺は、あいつらとこの国を守る。だから、一緒に行けない」
「そうか……残念だが、仕方ない。お前は昔から一度決めたら頑固だからな」
「よくわかってるじゃないか」
「お前も、あまり無茶をするなよ」
「そっちこそ」
エンジン音が鳴る。どうやらどこか行くようだ
「どこに行くんだ？」
「服を買う。選んでくれ」
「普段着？それともデート？」
「両方だ」
「なるほど。泣かすんじゃないぞ」
「善処はする」
「はあ……」
「ああ、それと今日は泊まっていく」
「じゃあ帰りにスーパー寄るぞ。俺が服を選んでくる間に夕飯の希望でも考えてろ」
「ハンバーグ」
「却下」
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東雲虚 - イラスト上手いですね 続き楽しみにしています(^^) (6月29日 15時) (
レス) @page40 id: 21b25aa0ce (このIDを非表示/違反報告)
虹霓(プロフ) - まって、、、ふるかわくん？！？！ (2021年9月12日 17時) (レス) id: 84cecb01d0 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - イラストめちゃくちゃうまいですね！尊敬します。 (2020年5月22日 15時) (レス) id: 8c0eb3b580 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - とっても面白いです。これからも頑張ってください！ (2020年5月22日 15時) (レス) id: 8c0eb3b580 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - 小豆丸さん» 身体は壊さないように…お気をつけて！私も出来れば12月には合格したいです！頑張りましょう！ (2018年10月12日 20時) (レス) id: 40d28784a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小豆丸 | 作成日時：2018年5月28日 13時
