警察庁警備局警備企画課、通称公安警察所属の赤井です

Prologue ページ1

突然だが、俺は転生というものをしたらしい


繁忙期で死にそうになりながら家に帰る途中だった俺は、猛スピードで突っ込んできた大型トラックに撥ねられた。そして目が覚めたらいつの間にか赤ん坊になっていた

来週の連休、旧友達と久々の旅行に行けないのが心残りだが、まあ三十数年という短い人生に特に悔いはない


さて今世の話をしよう

俺は赤井家という家の四兄妹の次男として生を受けた。毎日弟と妹が可愛いので眼福です
ブラコンだって？喧嘩なら言い値で買おう



ああしかし、俺の父はどうやら色々と抱え込んでいるようで、只人じゃあねぇだろうなあと踏んでいる


とりあえず兄の秀一と截拳道習ったり、推理小説読み漁って夜更かししたり、顔がこりゃまた双子か！？ってレベルでそっくりなので、入れ替わって遊んだり、兄妹達を可愛がったりしている


ああでも色々あったよ


遺体は見つかっていないが父の務武が死んだ
遺体は見つかっていない。生きているかもと思ったが、周りの反応からしてそれは絶望的だった
兄妹の前でこそ堪えたが、部屋で大泣きして次の日熱を出した

兄妹達のおかげですぐに立ち直ったが、その後秀一がやたら勉強しだしてアメリカに行きやがった


そりゃあもう、母さんと大喧嘩して殴り合いになってやばかった
何とか仲立ちして抑えたが、最後まで2人は険悪だった。そりゃそうか

そんなこんなで俺はと言うと、日本の学校に通って公務員試験を合格。晴れて警察学校に入学した

前世の頃、憧れて諦めてしまったからというのもあるが、やはり安定した給料が貰えるし、折角截拳道使えるんだから活かしたい

母さんとはちょっと揉めたけど、穏便に済ませました。殴り合い駄目絶対


秀一は音信不通。吉坊は棋士になって忙しい。真純はいつも通り可愛いけど警察学校入るから会えなくなると言ったらやだー！！って言われました。うちの子は可愛いほんと可愛い。目に入れても痛くない








そんなわけでこれは、俺が立派な警察官になって色んなことに巻き込まれまくる物語だ

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