天使が重すぎる 2 (ページ39)

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After story -2- ページ39

あみside

ラウ「あみちゃーん！！！」

『本当に来てくれたんだ！』

ラウ「うん！」

働き始めてから数日後、高校を卒業したばっかりのラウールくんがお店に来てくれた

佐久間「ラウールいらっしゃい！」

ラウ「佐久間くん久しぶり！」

佐久間「また身長伸びたんじゃね！？」

ラウ「えへへ笑今190cmだよ」

佐久間「でかっ！！！」

ラウールくんに並んでぴょんぴょん跳ねるさっくんは168cm

だいぶデコボココンビだわ

『来るとは聞いてたけど、こんなにすぐ来てくれるとは思ってなかった』

ラウ「ちゃんと予約の電話もしたんだもーん。ね、佐久間くん！」

佐久間「カットとカラーね。ラウール初カラーだもんな！」

ラウ「そう！超楽しみ！」

ワクワクが滲み出てる

そうだよね、高校卒業してからの楽しみの一つだもん

私だってこの2年間だいぶ髪色を遊んだ

今は落ち着いた茶色だけど

佐久間「よし。じゃああみよろしく！」

『、、、は？』

佐久間「ラウールの担当はあみだから！」

『ちょっと待ってちょっと待って？私まだアシスタントなんだけど』

佐久間「でも俺はあみの技量を信頼してから。ラウールだってあみにやってもらいたくてここ来たんだもんな？」

ラウ「そう！予約する時にあみちゃんにやってもらいたいってお願いしたの。アシスタント制度とかはよくわかんないけど、あみちゃんの美容師デビューは僕がいい！」

『なるほど、』

専門学校でちゃんと知識もつけてきたし実習もこなしてきた

ただ、実践がないから不安はある

でも、確かに私が担当させてもらう一番最初のお客さんがラウールくんって言うのは確かに魅力的かも…

『やらせてください』

佐久間「よし、じゃあ席に案内してあげて！」

『はい！』

すれ違う時に「不安なとこあったら遠慮なく聞きなよ」って言ってくれるさっくんはやっぱり憧れの美容師だ

『カットはどんな感じにする？』

ラウ「おまかせで！あみちゃんが思う似合う髪型にしてほしい」

『そっか』

今は全体的に伸ばして分けてあるけど、バッサリ切って前髪を作ってみようかな

ラウールくんの前髪ありって幼く見えて結構好きなんだよね

『ちなみに希望の髪色は？』

ラウ「金髪！」

『ブリーチだぁ、、、』

でも金髪って絶対似合う

よし、絶対にかっこよくしてみせる