天使が重すぎる 2 (ページ31)

今日:7 hit、昨日:19 hit、合計:51,224 hit

EP.79 ページ31

あみside

“伝える“ ことを大切にする。なんてかっこいいことを言ったけど、それができてたら今こんなに悩んで無いんだよなー、なんて考えながらこの一ヶ月を過ごして早くも今日は卒業式

もっと長く感じるかと思った仮卒期間も、実際には一瞬のように感じた

『行ってきまーす！』

母「行ってらっしゃい！ママとパパも後で行くからね！」

ママの張り切った声にとりあえずの返事をして家をでる

4月からは一人暮らしだし、この家から高校に行くのも最後かと思ったらなんか変な感じ

教室に行っても、一ヶ月会ってなかった間の思い出を共有するとかそんな感じで特別かんはないというか、至って普通。

らいむ「おはよ」

『あぁ、おはよ。」

らいむ「今日で卒業とかほんとに信じられない」

『ね、明日からも来ちゃいそう』

学校くるのめんどくさいなーって思うことの方が多かったはずなのに、いざ明日から来なくていいって考えるとやっぱりちょっと寂しいかも

目黒「あっぶねぇ！遅刻するとこだったわ」

向井「ほんまやで？めめに最後だから一緒に行こうって言われたから喜んで待ってたのに全然来ないんやもん！なんで卒業式の日にダッシュせなあかんの、、、」

私とらいむの雑談をかき消すぐらいバタバタ教室に入ってきためめこじ、と同時になる予鈴

3月で外はまだ寒い時期だっていうのに、2人の額にはうっすら汗が見える

汗かいてるのにやたらと爽やかなのはちょっと鼻につくけど

『康二、そういう時は置いてきちゃえばいいんだよ』

心優しい康二がそんなことしないっていうのはよく分かってるんだけどね

目黒「うわ、ひでぇ。もう学校で4人で集まるの最後だっていうのに」

向井「確かに、今日で最後やなぁ」

らいむ「去年はこんな風に一緒にいるわけじゃなかったのに、今年はずっと一緒にいたね」

『めめとらいむにだいぶ焦らされたからね、私と康二は』

向井「そうやで、そこで生まれた絆や」

目黒「おんなじクラスだって分かった時嫌がってたくせに」

『…覚えてたんだ』

目黒「鮮明に」

嫌がってたのは私もしっかり覚えてますけどね

この一年だって、なかなか視線を感じて生活してましたよ

特にラウールくんがきた昼休みはすごいんだから